海外と日本の違いは何かありましたか?
* 基本的に妊婦検診は、尿検査、体重測定、血圧測定、ドップラーで胎児心拍の確認のみでした。
* 超音波検査は、トータル3回のみでした。
* 胎児の異常、ダウン症の可能性を調べる血液検査がありました。任意でしたが、ほとんどの人が受けていた印象です。(妊娠15〜18週)
* 妊娠糖尿病の検査は全員必須でした。(妊娠24〜30週の間)
* 無痛分娩か自然分娩かを事前に決めておく必要はありませんでした。
麻酔医は常駐しているので、臨機応変に対応可能でした。
*無痛分娩時の麻酔量を自分でコントロールできました。
手元にボタンがあって、「痛くなったら、ボタンを押してね。そしたら、麻酔が入るから。」と言われました。
* 出産時の入院は、基本的に2泊3日、帝王切開の場合は、1〜2日長くなります。
* 出産までに小児科医を決めておく必要がありました。出産直後から、新生児の担当は小児科医のためです。
* 入院時の食事は、洋食、アジアン、ベジタリアンなどから選択できました。
しかし、日本のようにカロリー計算された食事ではなく、脂っこいものも多かったです。
私もそうでしたが、日本人は家族に日本食を差し入れしてもらっている人が多かったです。
* 出産お祝いディナーで、ステーキなどと共にワインも出ました。
妊娠、出産、産後を通じて必要なものは現地で揃いましたか?日本から調達したものは何ですか?
現地調達でも問題ないと思いますが、先輩ママからアドバイス頂いて、日本から取り寄せたものもあります。
*トコちゃんベルト: 腹帯などお腹をカバーするものは現地では見当たりませんでした。
* ガーゼ
* 粉ミルク: 日本製の方が美味しいらしいと評判でした。
でも、現地で売っている液体ミルクはとても便利なので、いざという時のために、ぜひ、準備しておくのをお勧めします。
* 浴衣式肌着 : 縫い目が外にあったり、細やかな配慮があるのは日本製でした。
現地出産して、良かったこと、困ったことはありますか?
出産直後から夫も育児に参加でき、日々の成長の喜びも大変さも分かち合えたことがよかったです。
産後10日は実母が手伝いに来てくれましたが、それ以後は残業、出張の多い夫と二人での子育てだったので、私の体の回復が遅かったら、大変だったかもしれません。
幸い、私は産後の回復も順調だったので、問題ありませんでした。
ただし、産後は週に一回、日本人女性のヘルパーさんに食事作りをお願いしていました。
これからニューヨークで出産される方へのメッセージをお願いします
病院は、日本のようなきめ細かいサービスは期待できませんが、お願いすれば、臨機応変に対応してもらえると思うので、遠慮なく伝えてみてください。妊娠中にバスや電車に乗ると、必ず誰かが席を譲ってくれたり、ベビーカーを押していると、必ず誰かが運ぶのを手伝ってくれたり、たくさんの人の優しさに触れることができたのは私の大切な思い出のひとつです。
また、信号待ちの時やエレベーターの中で、「赤ちゃんはいつ生まれるの?」から、楽しい会話が生まれたりして、小さな出会いがたくさんあり、心温まることが多かったのも忘れられません。
妊娠、出産を通して、ニューヨークの人たちの親切、優しさを随所に感じ、異国での初めての妊娠、出産でしたが、孤独感を感じることは少なかったです。
困ったら遠慮せず、声を掛けてみてください。温かい手が差し伸べられるのは間違いありません!