日本と上海の妊婦健診の違いにとまどったことなどありましたか。
たくさんあります(笑)まず、毎回の健診が日本ほど丁寧ではありません。
健診は最後まで4週間毎ですし(日本では2週間毎の時期もあり)、尿検査や血液検査は1~2回だけ、胎児のエコーも毎回は見ませんし、性別は基本的に言いません。
私は2度目の妊娠で流れがわかっていたので自分から気になる点は質問できたのですが、初めての妊娠だと不安に感じるかもしれません。唯一とまどったのは、ダウン症検査を詳しく調べるよう強く勧められたことです。
中国ではひとりっ子政策の影響もあり、仮に検査自体にリスクがあっても「ダウン症の確率が限りなく低いことがわかるまで」検査を重ねるのが一般的のようです。
これについては、そもそも日本と中国の検査方法が異なるので自分で判断することができず、インターネットで調べたり、知り合いを通じて日本の助産師の意見をもらったり、『ウェルビー』の医療サポートサービスで相談したりして、最終的に夫や家族と相談してどこまで検査を受けるか判断しました。
出産は里帰りされたのはどうしてですか。
当初は、上の子どもの幼稚園もありましたし、せっかくの海外生活なので現地での出産にチャレンジするのも良いかな、と思いました。
ですが、やはり産前産後のサポート(特に子どもの世話)や言葉の心配もあり、私は出産時期の不安はできるだけ取り除いておきたかったので、日本の実家に戻り出産することに決めました。
海外生活中に妊活~出産までされる方にアドバイスをお願いします。
海外生活中になかなか子どもができないと気になったら、環境変化や対人関係などのストレスだけで片付けてしまわずに、日本でも現地でも一度検査することをおすすめします。私はこの「ストレスのせい」にして何もせず、1年間無駄にしてしまった気がします。
(もちろん現地での生活を楽しんではいましたが)検査した上で特に問題なければひと安心できますし、あとは体質改善やストレス軽減を気にしつつ、コウノドリさんを待てば良いですからね。