海外と日本の違いは何かありましたか?
日本での出産経験がないので比較はできませんが、比較できないことがかえってよかったように思います。
シンガポールでは産後の入院日数が短い(基本2泊3日)ことが不安でしかたが、無痛分娩で出産したため、産後の回復がかなり早く、退院前からすでに外出していました。
医師からも食事等で積極的に外に出て、動いて体を回復させるよう勧められました。
現地出産して、良かったこと、困ったことはありますか?
主人に出産に立ち会ってもらえたことがよかったと思います。主人は産後1週間休暇を取り、育児に専念してくれました。
しかし、産後は母親が3週間お手伝いに来てくれましたが、やはり慣れない土地での生活は大変そうでした。海外には慣れている母ですが、買い物や食事の支度、暑い気候などで、苦労していました。
シンガポールには産後、母親と赤ちゃんのケアを専門に行ってくださる産褥ナニーさんもいますので、次の出産の際には産褥ナニーさんに来ていただく予定です。
産褥ナニーさんはエージェントを通して派遣していただく方法と知人から紹介していただく方法がありますが、私は今回「長男の面倒もみていただける方」という条件で、エージェントに派遣をお願いしています。
妊娠、出産、産後を通じて必要なものは現地調達で揃いましたか?日本から調達したものは何ですか?
妊娠中に一度日本へ帰国したので、その際にベビーカー、妊婦用の下着、赤ちゃんの肌着やミルクを購入しました。
シンガポールにある日系スーパーにも日本のミルクは一種類だけ取り扱いがあるので、日本製のミルクを手に入れることができます。
ベビーカーも、もちろんシンガポールで購入できますが、欲しかったものがシンガポールでは購入できず、日本で購入しました。シンガポールは年中暑いので、ハイシートのもの、座面がメッシュになっているもの、キャノピーが大きいものがよいと思います。また、日本のようにどこにでもおむつ替え台があるわけではないので、ベビーカーの上でおむつ替えをしなければいけないことも多く、ハイシートのベビーカーを選んでよかったと思います。
その他のものはシンガポールで購入しました。
「シンガポールお役立ちウェブ」や「シンガポール掲示板」のフリーマーケットも利用し、ベビーベッドやハイアンドローチェアはお安く日本人の方から譲っていただきました。
もしまた出産するとしたら、シンガポールで出産しますか?
はい。息子を出産したときも安心して出産することができましたので、第二子もこちらで出産する予定です。
これからシンガポールで出産される方へのメッセージをお願いします。
シンガポールは医療も発達しており、出産まで日本語で診察してくださるお医者様もいらっしゃるので安心して出産を迎えることができると思います。また、日本人助産師さんもいらっしゃるので赤ちゃんに関する細かな相談をすることもできます。
しかし、育児は長い道のりです。日本とは違い家族や地域に頼るのが難しい環境ですので、産後のサポートをお願いしたり、近い月齢のお母さんのお友達を作り、周りに頼れる環境を用意しておくことも大切だと思います。