「海外での乳幼児の子育てについて」アンケート調査結果

普段から夫婦で、お互いの状況を「話す」ことを意識

工夫している方は、悩みの共有だけでなく普段からお互いの状況を「話す」ことを意識していることが伺えます。タイミングとしては帰宅時、食事中、子供の就寝後が多く、話せない時は電話やメール、LINEなどのSNSを活用して共有しているようです。

共有できていないと感じている方は、夫が「多忙」「(帰宅が)遅い」、また「出張」などが影響し、ゆっくり会話する時間がもてないという声が多くみられました。

Q3:ご夫婦で悩みを共有できている方は、こうすれば共有しやすくなるという工夫やアドバイスについて、共有できていない方は、その理由について教えてください(自由回答)

※ワードクラウド分析:文章中に出現する単語の中から特徴的な単語を選び出し、図示しています。単語の大きさはどれだけ特徴的であるかを表しており、色は品詞を表しています。

▼工夫やアドバイス

【方法】

    • 情報や問題の共有のために、短い時間でも、些細なことでも、とにかく伝える。
    • 昼寝してでも夫の帰りを待って、話す時間を作る。
    • 子どもの様子をSNSでリアルタイムに報告する。
    • カレンダーアプリを活用してお互いの予定を見える化する。
    • 交換ノートをつけている。
    • 夫婦飲み会を開く。
    • 子どもを夫に一人で見てもらい、育児の当事者、父親であることを理解してもらう。

【伝え方】

    • 感情にまかせて話さない。事実と感情を分けて話す。
    • 夫にしてほしいことを具体的に伝える。相手に察してほしいと期待しない。
    • すぐに伝える。言葉にする。
    • 事前に話す時間をとってほしいと告げておく。
    • アドバイスはいらないからただ聞いてほしいことと、回答がほしいことを分けて伝える。
    • 些細なことでも感謝を伝えておくと、悩みを相談したときに受け入れてもらいやすい。
    • 子どもから今日の出来事を話させると、夫に興味を持ってもらいやすい。
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▼共有できない(しにくい)理由

    • 夫は持ち帰り仕事もあり、家では不機嫌、イライラしていることが多い。私の話を聞く時間も心の余裕もない。
    • 夫は通勤時間が長いのと多忙なこともあり、朝6時に出勤し、残業で帰りが深夜になる。
    • 他国との時差があるため、夫の仕事が24時間体制に近い状態。
    • 夫の出張が多く、物理的に話す時間がない。休日が日本より少なく、その少ない休日もゴルフや海外出張者のアテンドで出勤になることが多い。
    • 私が専業主婦になったため、日本で共働きをしていた頃より子育ての状況が改善していると夫が思い込んでいる。
    • 専業主婦になったから、多忙な夫に負担をかけずに(話を聞いてもらわずに)自分が頑張らなくては、と思ってしまっている。

「ありがとう」という言葉だけでも嬉しい!海外育児の大変さは夫に一番わかってほしい

嬉しかったことには、家事への協力や子育てへの積極的な参画のほか、「大丈夫?と気遣ってくれた」「感謝の気持ちを言葉で伝えてくれた」など、ちょっとした一言や気持ちが嬉しかったという声があげられました。

一方で、家に仕事を持ち込むことや、「テレビ」「スマホ」「寝る」などから読み取れる子育てへの非協力的な態度、海外子育ての大変さを理解していないことが、やや妻たちの不満を募らせているようです。

Q4:子育てをしている中で、配偶者・パートナーからの行動・言葉で「嬉しかったこと」、逆に「もっとこうしてほしいと思うこと」があれば、教えてください。(自由記述)

※ワードクラウド分析:文章中に出現する単語の中から特徴的な単語を選び出し、図示しています。単語の大きさはどれだけ特徴的であるかを表しており、色は品詞を表しています。

▼嬉しかったこと

    • 「仕事を辞めて、ついてきてくれてありがとう」と言われたこと。
    • 海外での子育ての大変さをわかってくれており、ベビーシッターを雇ったり、保育園に子供を預けたりする費用を海外生活での必要経費だと言ってくれたこと。
    • 就学前の保育費が日本の3倍以上かかり、会社から補助は出なかったが、期間限定の駐在期間だから割り切ろうと理解してくれた。
    • 心身の具合が悪かった時、子育てに行き詰まっていた時に、「しばらく帰ったら」と一時帰国を勧めてくれた。
    • 海外のほうが、積極的に手伝ってくれる。

▼こうしてほしいと思うこと

    • 言葉が通じないことによるストレスをもう少し理解してほしい。
    • 日本での子育てと同じことが、海外で簡単にできるとは思わないでほしい。
    • 仕事を辞めて赴任についてきたことを理解してほしい。「日本人が多いエリアで、便利だから楽勝でしょ」と軽く言われた。便利だろうが不便だろうが、妻は一大決心して夫の転勤に付き合う人生を送っていることを忘れないでいてほしい。
    • 週に1日くらいは子どもが起きている時間に帰宅してほしい。
    • 育児にもう少し協力してほしい。一緒に見てもらうだけで色々なことが共有でき、幸せな気持ちが増えると思う。子育ての楽しいこと、大変なことなど、もっと話したりして共有したい。
    • 貴重な休日に家でダラダラしたり、昼寝ばかりしないでほしい。
    • スマホやゲームばかりしないでほしい。
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