STEP2. 自分と家族の希望を書き出して整理しよう
次は、自分も家族も納得のいくタイミングをみつけるために、日本でしておきたいことを整理しましょう。
①今の日本での生活を納得して一区切りするための整理
帯同を決意すると、新生活をスタートさせることに頭が向きがちですが、日本で積み上げてきた生活を丁寧に、納得した形で終わらせるということが、のちの新生活の立ち上げに影響を与えます。 今ある生活にどう区切りをつけるのか、もしくは今あることを継続するために何か変更する必要があるのか、1つずつ希望を整理しておきましょう。
《参考項目》
- 自身の仕事のこと
- 妊活/妊娠/出産/育児のこと
- 趣味のこと
- すでに決まっている国内での用事(冠婚葬祭など)のこと
- 子どもの学校・幼稚園・保育園のこと
- その他
例)実家に帰省したい/会っておきたい人がいる
特にぜひ忘れずに書き出してほしいのは、自分自身のこと。自身の趣味や習い事など、家族の枠ではなく「自分の時間」として使ってきた時間のことはついつい後回しにしてしまいがちではないでしょうか?
まずは希望することをしっかりと書き出してみましょう。
②新生活をイメージし、効率よくスタートするために準備したいことを整理
新生活でどのような過ごし方をしたいか、想像したり考えたりしていますか?いつか終わりがくる帯同生活だからこそ、その時間をどのように過ごすかは皆さん意識をしているのではないでしょうか。
昨今はSNSを通してたくさんの駐在妻の方々が現地の様子を発信してくれています。また、駐在ファミリーカフェのような駐在妻のための情報交流サイトも少しずつ増えています。先輩駐在妻からは「限られた帯同生活の中で、少しでも早く自分自身の過ごし方について考える時間をもてばよかった」という声もよく聞きます。
この渡航前のタイミングで、自分自身に問いかけたり、先輩駐在妻の体験談を読みながら、新生活の過ごし方について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
その中で、「現地就労したい」「すぐにでも趣味を再開したい」「語学を少しでも勉強してから行きたい」「現地でしてみたい活動がある」など、何か浮かんできたならば、ぜひ日本にいる間に情報収集や行動をスタートさせてみてください。
渡航先によってはインターネット環境が十分でない場合もありますし、電話などの問合せは日本にいる間のほうが格段に行いやすいと思います。
このような新生活の過ごし方を整理した時点で、日本で準備する必要がでてきたならば、その準備期間も書き出しましょう。
自分の経験からの反省点として、
・会社を辞めること、キャリアを中断することによる様々な影響を軽く見てはいけない。
・いつ帯同するかの決断は早くできるほどよい。(準備時間が多くとれるため)
・いつ帯同するかが決まったら、荷物や諸手続きなどの準備だけに追われず、自分の今後のキャリアについてしっかり考えて準備する時間を確保することも重要。
と感じています。
駐在ファミリーカフェのキャリア体験談も参考にしてみてくださいね。
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