【帰国後インタビュー vol.4 後編】海外在住者に伝えたい 辛くても「今・ここ」から変われるということ

誰でも「今・ここ」から変わることができる それが伝わった時が幸せ

-現在の活動を通して、幸せと感じる瞬間はどんな時でしょうか。

人が変わっていく姿を見た時ですね。

私は、皆さんに「私には自分を変える力がある」と思ってもらえることが大切だと考えています。皆さん過去の様々な経験があった上で、「今の自分はこういう人間だ」という自分に対する思い込みがあると思います。でも「今の自分」は決して固定的なものではなく、変えられるものです。

ただ、変わりたいと頭で考えているだけではなかなか結果は出ません。考えるだけではなく、自分にできる小さな行動を積み重ねることで自分を変えることができる、そう考えています。

自分に今できることは何かを考えて、それを実行してみる。そうすると自分にもできることがあると分かる。そうやって、以前とは違う自分の行動にチャレンジするうちにできることが増え、物事に対する視点も変わります。

逆に言えば、変えられるのは自分だけです。私もシンガポールに渡って最初の半年ほど、体調が悪かった時は「どうして自分だけこんなことになってしまったんだろう」「夫はいつも仕事でいない」と自分の不調の原因を、境遇や周囲の人に求めてしまっていました。でも、周りの人を変えようとしてもそれは無理な話で、人間関係が悪くなるだけ。体が動かない中でも自分のできることをやっていくうちに、このような状況でもできることがあると、自然と考えが変わりました。

どんな状況であったとしても自分にできることはあります。皆さんが自分にできることを見つけるお手伝いができた時が幸せですね。

ロンドンでのチャリティイベントにて

ロンドンでのチャリティイベントにて

-これからの活動の抱負を教えてください。

今までは細々と自分ができることを行ってきました。子育てももうすぐ一段落するので、立ち上げたばかりのオンライン講座を盛り上げていきたいですね。

オンライン講座を通して、人任せにするのではなく自分ができることをやること、行動習慣を変えることで自分のやりたいことを見つけられるということ、世界どこでも「今・ここ」から誰でも健康になれることを体感していただきたい、というのが願いです。

かつての私のように病気や体調不良で悩んでいても、また、どんな年齢でも、この瞬間から、自分の手で健康を取り戻すことができる!ということを実感してもらいたい気持ちで活動しています。独りで頑張らず、自然体で暮らせるような習慣づくりをめざす仲間・コミュニティのサポートが、何よりも大切だと考えています。

遠回りのようで近道 自分の好きなことを大切に

-最後に、ご自身が焦ったりもがいたりしていた経験を振り返ってみて、現在悩んでいる駐在妻に向けてメッセージをお願いします。

「自分の好きなことを大切に」でしょうか。全て上手くいっているように見えても、実は頑張りすぎて体が辛くなっている可能性もあると思います。そうすると自分も辛いし、周りにもそれが伝わっているかもしれません。

自分が好きで、かつ得意で、貢献しようと気負わなくても、周りに自然と「ありがとう」と言ってもらえるような何かを探すことが、遠回りのようで近道ではないかと思います。

ボランティアでも趣味でも、何でもいいと思います。きっかけはいろんなところに転がっていると思います。

ここで悩んでいることは、かならず将来の糧になります。

【まり子ラベンダージョーンズさんの経歴紹介】

まり子ラベンダージョーンズさん ヨガレッスン

11年のシンガポールでの帯同生活を終え、現在は英国在住。シンガポール時代にストレスからくる全身アトピー、乳がん、その他による7度の手術を経験。術後のリハビリを機にヨガセラピーについて学びはじめる。現在はココロとカラダの健康応援団長として、ヨガ&アーユルヴェーダの教えにもとづくヘルスコーチングをMarikoYogaにて実施。ロンドン&コッツウォルズでの対面ヨガレッスンやワークショップ、習慣改善を目的としたオンライン講座(ココロとカラダの養生講座)とオンラインコミュニティ運営を通して、海外在住者の心身の不調を解決、元気なココロとカラダになるためのサポートをしている。

※なお、本年度の「ココロとカラダの養生講座」では3名の奨学生を募集されるそうです。
ご興味のある方はこちらのページから詳細をご確認ください。

2019年3月取材

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