報道関係各位
2019年5月21日
グローバルライフデザイン
海外駐在員のワーク&ライフ
そのリアルな実態と駐在員家族に必要なサポートに関する調査を実施
赴任前・赴任中・帰任後のそれぞれのステージで、ニーズに合ったサポートが求められている
配偶者の転勤によって海外に住む「駐在妻」のための情報・交流サイト『駐妻カフェ』を運営する、グローバルライフデザイン(東京都大田区、代表:飯沼ミチエ)は、この度、「現在、海外駐在員として赴任している方、または、過去3年以内に、海外駐在員として赴任の経験がある方」を対象に、海外駐在員と帯同家族向けサポートに関するアンケート調査を実施しました。調査の結果(回答者:世界各地の対象者となる海外駐在員131人)を『駐妻カフェ』(https://cz-cafe.com/)にて発表しましたので、お知らせいたします。
グローバルライフデザインは、目指しているビジョンに、『駐在員本人とその家族が、「海外赴任生活を通して、自身の可能性と視野を最大限に広げている」「帰国後、グローバル人材として能力を発揮し、社会に貢献している」』を掲げています。
グローバル化に伴い、近年、海外に赴任する駐在員(社費留学も含む)が多くなっています。日本ではできない体験ができる一方で、赴任先では、言葉の問題や、文化や生活スタイルの違いなど様々な理由で、苦悩や失意に苛まれる場面もあります。ときには、そのことが原因で、予定よりも早期に帰任してしまうケースもあります。不安や悩みを抱える海外駐在員及び帯同家族は少なくありません。
今回の調査によって、「赴任前の不安」、「赴任先での労働環境や生活の実態」、「帰任後の仕事や生活への不安」などが明らかになりました。また、帯同に伴う「配偶者のキャリア中断」に対する不安や悩みを抱いている海外駐在員が多いことがわかりました。国別での違いはあまり見受けられませんでしたが、所属企業や団体が、海外駐在員の労働環境や帰任後について、また、帯同家族の状況も併せて把握し、定期的にモニタリングしていくことの必要性がうかがえました。
グローバルライフデザインは、今回の調査で明らかになった海外駐在員のリアルな声を深く理解し、社会に、そして駐在員を派遣する企業や団体に、広く届けていきながら、今後もより一層、海外駐在員本人とその家族に「情報と交流の場」の提供とサービスの向上に努めてまいります。
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【駐妻カフェ調べ】とご明記ください。
<調査実施概要>
〇対象者:
・現在、海外駐在員として赴任している方
・過去3年以内に、海外駐在員として赴任の経験がある方(※過去3年以内に海外赴任の経験が複数回ある方は、最新の経験について回答)
※近年のスマートフォン等の急速な普及に伴い、情報収集やオンラインでのコミュニケーションなど、情報環境は変化しています。そのため、「3年以内」に限らせていただきました。
〇調査方法:WEBアンケート
〇調査期間:2019年3月15日~4月8日(日本時間)
〇有効回答数:131人(男性105人、女性26人)
本調査結果の主なポイントは以下の通りです。
<調査結果の主なTOPIC>
海外駐在員および帯同家族に、赴任前の充実した情報提供やサポートが求められる
- 赴任前、海外での仕事においては、「結果を出せるかどうか」、「現地スタッフから受け入れてもらえるか、どのような立場・態度で接するのがよいか」、「前任者がいないので自分が対応できるかどうか」など様々な不安な声が多い
- 赴任前、日常生活においては、「言語」、「医療」、「治安」に不安な声が多い
- 赴任前の不安な声に「言語」が多いが、「語学学習」サポートを実施している企業は少ない
- 「渡航前の情報提供」「集合型研修(海外赴任前研修)」「子女教育」に対するサポート満足度は低い傾向がある
- 家族を帯同している6割以上の海外駐在員が赴任前に「帯同家族の語学力(英語以外の赴任先の言語)」と「子女教育」に不安が多い結果より、「語学学習」と「子女教育」に関する赴任前サポートの充実を求めている方が多い
「配偶者のキャリア中断が不安」という声が多い
- 家族が帯同するうえでの不安に関する自由記述では、「配偶者のキャリアに不安がある」という内容が最も多い
- 「配偶者のキャリアが途切れることで不満にならないか」、「キャリアが止まってしまうため、復帰時のハンデにならないか」など、配偶者の退職による精神不安や帰国後の復職への影響などを漠然と不安視する声が多い
- 調査結果より、配偶者のキャリア中断の悩みや不安に対するサポートが求められている
海外の労働環境にストレスを感じ、家族との関係に影響を及ぼす結果に
- 5割以上の海外駐在員が、「海外で働く」という、労働環境の変化により、仕事でストレスを感じている
- 「現地スタッフとの人間関係」、「時間外労働(日本との時差・ローカルスタッフは定時に帰り、駐在員への業務負担拡大・残業・休日出勤・呼び出しなど)」、「自身のキャリア形成」についてストレスを感じている
- 家族を帯同している3割以上の海外駐在員が、仕事におけるストレスが帯同家族との関係に影響を及ぼしている
帰任後の仕事や生活について不安という声も
- グローバルの環境で働くことで業務範囲・裁量範囲拡大、昇格・異動によって、視野が広がり、スキルアップに繋がっていると5割以上が回答しているが、「帰任後のポジション」や「自身のキャリア」について不安があると切実な声もみられた
- 「子女教育」については、身につけた語学スキルの維持や今後の進学先について不安があり、帯同家族の帰任後の日本での過ごし方について赴任中から懸念している
配偶者へ感謝の気持ちが強い
- 「キャリア中断させることになって申し訳ない」という気持ちが目立つ
- 配偶者がキャリア中断をして帯同してくれたこと、慣れない地での生活面全般のサポートへの感謝の気持ちを持っている
- 感謝と共に、「配偶者が海外生活を楽しんでいること」、「赴任先に適応していることに安心した」という声も
グローバル展開している企業や団体が多い中、昨今の人材不足や海外志向者の減少は、避けては通れない課題になっています。本調査結果を踏まえ、海外駐在員が活躍できるためには、駐在員本人及び帯同家族への赴任前・赴任中・帰任後のそれぞれのステージにおける一時的ではない中長期的な充実したサポートがより一層求められます。それらは、海外での働き方のチェックや問題点の改善、語学の研鑽、海外生活・子育て・教育に関する情報提供、メンタルケア、キャリア支援などが挙げられます。海外駐在員を派遣する企業や団体と、そのような充実した情報やサポート体制のある企業や団体などが連携して、海外駐在員及び帯同家族を包括的に支援していく土台作りが必要であると考えます。
<「海外駐在員と帯同家族向けサポート」に関する調査 分析結果>
本調査の詳細につきましては、別紙『「海外駐在員と帯同家族向けサポート」に関する調査 分析結果』にて、詳しく取りまとめていますので、ご参照いただけますと幸いです。また、下記 URL より詳細ご覧いただけます。
https://cz-cafe.com/2019/05/21/survey-expats/
<グローバルライフデザインについて>
グローバルライフデザインは、駐在員家族の生活基盤を支えるキーパーソンである“駐在妻”をサポートすることで、最終的には駐在員家族全員が充実した海外生活を送り、パワーアップした状態で帰国できることを目指し、活動しています。
・配偶者の海外赴任に帯同するかどうか悩んでいる
・配偶者の海外赴任に帯同している
・配偶者の海外赴任に伴い、帯同休職制度を利用している
・配偶者の海外赴任から帰国した
という各段階の方々に対し、研修事業、『駐妻カフェ』運営事業、個人サポート事業、キャリアマッチング事業の4つの事業を提供しています。
▶︎グローバルライフデザインについての詳細:https://cz-cafe.com/about-globallifedesign/
<グローバルライフデザイン概要>
名称:グローバルライフデザイン
代表者:飯沼 ミチエ
事業内容:海外駐在帯同家族(駐在妻)サポート、駐在妻向け研修、コーチング、キャリアサポート
所在地:東京都大田区大森北2-3-15 第一下川ビル4F パシオンTOKYO内
<『駐妻カフェ』について>
2018年2月にオープンした、駐在妻のための情報交流サイト。
「自身のキャリアに関心のある30代駐在妻」をメインターゲットに、「駐在妻が気軽に集まり、出会い、思いを共有できる仲間を作る場」を目的として開設しました。
世界各地の生活や、海外出産・海外子育て・教育に関する情報の提供、キャリア(人生経験)を豊かにするための刺激となるような「駐在妻体験談」やインタビューの掲載に加え、様々なテーマで世界各地の駐在妻とおしゃべりができる「オンラインカフェ(交流会)」を開催しています。
サイトの運営には代表の飯沼ミチエはじめ、世界15か国に住む約40人のメンバーが携わっています。
▶︎『駐妻カフェ』サイトURL:https://cz-cafe.com/
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▶PDF版ダウンロード資料:2019年5月21日プレスリリース(2.6MB)
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<本件に関する報道関係者のお問い合わせ先>
※メディア掲載・取材に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
グローバルライフデザイン 広報担当
E-mail:press@cz-cafe.com