ズバリ、何が決め手となって、その幼稚園・学校を選びましたか?
入学時の年齢のこともあり、日本人学校へ入る選択肢がありませんでした。また以前住んでいた大連では、地元の幼稚園(中国語)に通っていたので、そのまま外国語の環境にトライさせてみようと思ったからです。
実際に通わせてみて、よかったことは何ですか?
幼稚園から高校までの学校なので、施設が広々と充実しており、室内プレイグラウンドも完備されています。グラウンドで走ったり、水遊び・泥遊び・地面に落書きしたりなど、外遊びを自由にできる環境で、のびのびと楽しく過ごしています。
また、1クラス13名前後の生徒に対して英語ネイティブの先生が1名、英語を話す中国人のアシスタントが2名いて、目も行き届いていると感じます。
期待や予想と違っていたことはありましたか?
特にありません。
日本との違いで戸惑ったことがあれば、教えてください。
学校からの連絡や依頼がギリギリに来たり、WeChat(LINEのような、メッセージをやりとりするアプリ)で簡単に送られてきたりします。
これについては、日本の基準で考えないようにしています。事前に余裕を持って受け取る「お知らせ」や、紙ベースの定期的な「おたより」が届くというのは日本のやり方で、外国の学校はそうではないと理解することで、慣れてくると思います。
幼稚園選びについて、お子さまとはどのような相談をされましたか? また、通われたお子さまの感想はいかがですか?
子どもには「日本人の先生ではなくて、英語と中国語の環境だけど頑張れる?」と聞きました。前述したように大連では地元の幼稚園に通っており、日本人が少ないという点では似たような環境なので、特に違和感はないようです。
入園前に、お子さまは必要となる言語の学習はされましたか?
子どもは当時3歳だったので、全くしていません。大連で幼稚園に通っていたのが2歳半からの1年間でしたので、ちょっとした遊び程度の中国語は理解していたと思います。
杭州のインターナショナルスクールは、生徒のほとんどが中国人なので、英語も中国語も少しずつ慣れていっているようです。学校全体で見ると、少数の日本人を含めて約30か国にわたる国籍を持つ生徒がいるようです。
お子さまの今後の学校、教育について、どのようにお考えですか?
今はお友達と細かい会話をしなくても一緒に遊ぶことができています。しかし学年が上がると、スムーズに英語や中国語が話せないことで孤立してしまうのではないかと、少し心配しています。
英語教育にはこだわっていないので、小学校からは日本人学校へ進む道も選択肢に入れています。
これから海外で幼稚園・学校選びをされる方へメッセージをお願いします。
学校については、現地の知り合い等から事前に話を聞くことが一番だと思います。しかし日本人が少ない都市なので、事前の情報収集には本当に苦労しました。
住宅と学校探しは雲をつかむような状況でしたが、幸運にもインターナショナルスクールの入学手続き担当者に日本人コミュニティを紹介してもらうことができ、そのご家族に色々と相談する機会が得られました。
日本人学校にも聞くだけ聞いてみようと思い、どなたか日本人を紹介してもらえないかメールで問い合わせました。しかし個人情報の問題もあり、紹介には至りませんでした。入学予定であれば、その書類等を提出することで、日本人コミュニティを紹介していただけるという話はありました。
また杭州では、日本人学校とインターナショナルスクールが離れた場所にあります。まずはどちらに通うかを決め、スクールバスが停まるのかも確認したうえで住むところを決める、という流れになると思います。
というのも、安全面等を考慮して、車の運転については勤務先から禁止されている駐在家族が多いからです。そのため、夫の勤務場所や学校のスクールバスの路線等も含めて総合的に判断する必要があると思います。
体験談インタビューへのご協力をいただきありがとうございました!