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人事担当者必見!令和時代に必要な海外駐在員と家族のサポート 〜海外人事編〜

コラム

駐妻caféが新たにお送りする『人事担当者必見』シリーズ。

実際に海外駐在を体験したからこそ、客観的に見えてくる「駐在員」と「企業」の関係や女性の海外での働き方。駐妻caféの運営メンバーの精鋭がこのようなテーマで不定期にコラムをお届けしていきます。

今回、執筆を担当したのは、上海、シンガポールで駐在妻を経験し、いずれの国でも就労ビザを取得して現地で就労経験のある駐妻caféメンバー、スパイシーAikoです。

そんなAikoが3回に渡って、駐在員の帯同家族(駐在妻)の変化、家族が抱える悩み、そして今後求められるサポートについてご紹介します。

第1回は、「変容する女性のキャリアと海外駐在員の帯同家族(駐在妻)の実態」。どのような変化が見られるのでしょうか。

変容する女性のキャリアと海外駐在員の帯同家族(駐在妻)の実態

ここ数年、ライフスタイルの変化に伴い、海外駐在員の帯同家族の考え方や在り方も多様化してきています。

下記の通り、グローバルライフデザイン(GLD)の調べによると、20年ほど前に描かれていた駐在妻のイメージとイマドキの実態では、大きな違いが見受けられます。

<表1: 駐在妻と今の駐在妻の対比表 >

駐在妻のイメージイマドキの駐在妻の実態
大企業、製造業中心 企業中小企業、サービス業など多様化
手厚い待遇、日本よりも恵まれた環境 暮らしぶり 予算削減、為替変動、物価の上昇により、暮らしぶりには差がある
仲間と食事、ショッピングなど趣味に没頭してきらびやか 楽しみ・不安 SNSが普及して叩かれることを恐れて行動も慎重に
滞在中や帰国後、特技を活かして自宅で教室を開く場合も。(ほとんどは専業主婦) 仕事・キャリア 現地の会社に就職、リモートワークで日本の会社の仕事をする、帯同休暇制度でキャリアを維持
夫の海外赴任に同行するのは当然 心の声自分のキャリアと天秤に。
自分のキャリアを諦めたくない!

※グローバルライフデザイン調べ

このような背景には、そもそも女性の働き方やライフスタイルが大きく変わってきたということがあります。

2018年度の内閣府の調査によると、共働き世帯は専業主婦世帯の1.8倍、出産後も5割の女性が仕事を継続しており、「環境の変化」にとらわれず働き続ける女性が増加しています。家計のために…という経済的な理由に加えて、女性のキャリアへの意識が高まっていること(都市部ではなおさら)も要因の一つです。

現代の多くの女性が「キャリア」を重視しています。しかし、結婚や出産でキャリアを中断するケースが減りつつある中、“配偶者の海外転勤”においては状況が少し違ってきます。

キャリアを重視するのなら、同行する配偶者も心機一転、現地で新たな仕事をスタートすれば良いのでは、と思われるかもしれません。しかし、異なる言語、慣れない環境下で新たに仕事を見つけるのは、それほど簡単なことではありません。また、企業によっては、配偶者の就労を事実上認めていない場合もあります。

そして、海外ではビザの制約で配偶者は働けない場合があるため、事態は顕著。同行する配偶者の多くは退職しています。

筆者が暮らすシンガポールでも、多くの駐在妻から「日本にいる時はバリバリ働いていた」「専門職として活躍していた」という話をよく耳にします。

こうして、同行する配偶者が海外での就労を諦め、一転して専業主婦となり、急激な生活の変化やアイデンティティの喪失に戸惑うケースが増えています。そして、このような声はあまり表に出ることはなく、気づかれないまま対応されずにいる状況です。

一方で、幸いにも私のように就労ビザが認められ、仕事に就くことができる場合もあります。私の周りでも、実際に友人が一人また一人と就職したり起業しています。

2018年7月24日掲載のAERA dot.の記事によれば、「ニュータイプ駐妻(群れずに独立した妻)」が現地で起業することで、夫が大黒柱としてのプレッシャーから解放され、のびのびと現地での仕事ができるのだそう。

これまでのように、駐在妻は夫のサポート役であって当然という時代は変わりつつあります。

人事担当の皆さんも、駐在員の配偶者に関する問い合わせが増えたなど変化を感じているのではないでしょうか。

このような背景を把握しておくことが、配偶者からの「働きたい!」という問い合わせについて、対応を検討する際のヒントになるかもしれませんね。

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次回は、「帯同家族(駐在妻)が何に悩んでいるか」について紹介します。

aiko

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東京でバリキャリ後に上海・シンガポールへの夫の海外赴任へ同行。4歳の育児の傍ら、シンガポールでワーキングマザーのコミュニティ運営ボランティア活動や、ローカル...

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