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人事担当者必見!令和時代に必要な海外駐在員と家族のサポート 〜海外人事編〜第2回

コラム

全3回に渡ってお送りする「人事担当者必見」シリーズ。第2回目は、現代の駐在妻が抱える悩みについてお届けします。

今回も独自の視点で理論を展開するのは、駐妻caféメンバーのAiko。
2012年から足掛け7年。夫の海外赴任に同行してアジアを中心とした生活を送りながら、「駐在生活とは何か」を駐在妻の目線で考察してきました。これらの経験から、駐在妻の悩みの本質に迫ります。

<前回記事>
第1回「変容する女性のキャリアと海外駐在員の帯同家族(駐在妻)の実態」

駐在妻は何を悩んでいるか

一般的に”駐妻“というと「優雅、贅沢、華やか」というイメージがあるかもしれません。たしかに、国によっては高級マンションに住み、専属ドライバーやホームキーパーまでついてくるなど待遇が良い場合もあるので、日本での生活と比較すると輝かしい部分があります。

筆者もシンガポール中心地の便利なところに暮らすことができ、生活費の補助があるなど、夫の勤務先には感謝しかありません。

このような高待遇な部分や、テレビ番組やSNSで見かけるような優雅な駐在生活の一部を切り取ると、「駐在妻って楽しそう」「悩みなんてあるのか」、そう映るかもしれません。

しかし、日本を離れて言葉も文化も異なる環境で生活することは簡単でありません。いくら高待遇であっても、その生活はシンプルに「楽しい」と言えるのでしょうか。また、次のような調査結果もあります。

グローバルライフデザイン(GLD) の独自調査によれば、実に日本人駐在妻(20代、30代)の約9割がキャリアに悩んでいる(いた)ようです。

グローバルライフデザイン(GLD)が実施した180名の駐在妻・元駐在妻へのアンケートの調査結果

※2017年7月に実施した180名の駐在妻・元駐在妻へのアンケート調査より
※グローバルライフデザイン調べ

駐在生活の間にもキャリアを継続したいというのが、近年の駐在妻の傾向。ずばり、日本で働いていた駐在妻の悩みは「キャリア」「仕事(働きたい)」なのです。

そのため、渡航先で仕事に就くことができず「アイデンティティの喪失」という深い悩みを抱えてしまうということは、前回のコラムでもお伝えした通りです。

こうしてキャリアに思い悩んだ駐在妻が家族へ与える影響はどのようのなものでしょう。深刻化すれば、看過できない問題になる場合があります。

駐在妻の悩みが駐在員に与える影響とは?

駐在妻の悩みが深刻化すると、どのようなことが起こるのでしょう。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング『季刊 政策・経営研究 2014 Vol.2』によれば、海外駐在に「家族を帯同する駐在員本人へのデメリット」として、「家族の健康、メンタルヘルス面に問題が発生する」「海外赴任者が出張等で不在がちだと、家族が日本在住時以上に孤独を感じることになる」とあります。

まさに、このデメリットは筆者も身近でよく見聞きする話で、家族のメンタル不調が原因で駐在員が帰任した例もあります。駐在員の想定外の帰国は、企業にとってもコスト面で大きな負担となるでしょう。

メンタルヘルスの問題は複雑なので、一概に「キャリアに悩む」ことだけが要因になるとは限らないかもしれません。 しかし、日本で働いていた人にとっては、「異国での暮らし」に加えて「専業主婦への転換」という二重の環境変化。 メンタルヘルスに大きな影響を与えるのは想像に難しくないでしょう。

最悪の場合、この状態からうまく抜け出せず、迷走状態へ。育児に手がかかる時期となれば、深いメンタル不調に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

実態では、駐在員を支えるどころか、駐在妻自身が「ケア」が必要な存在に陥る可能性も高いのです。

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では、海外人事担当としては、こうしたリスクを未然に防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。

次回は望ましいサポートについてお伝えします。

<前回記事>
第1回「変容する女性のキャリアと海外駐在員の帯同家族(駐在妻)の実態」

aiko

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東京でバリキャリ後に上海・シンガポールへの夫の海外赴任へ同行。4歳の育児の傍ら、シンガポールでワーキングマザーのコミュニティ運営ボランティア活動や、ローカル...

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