オンライン英会話レッスンが転機の鍵に!帯同生活を謳歌する秘訣(前編)

ご家族の反応はどうでしたか?何か協力を求めるようなことはされましたか?

日頃から、英語を習得するための努力をしていた夫ですが、私がレッスンをはじめたことで、さらにやる気に火がついたようです。思考錯誤しながら挑戦した学習方法の中から、よいと思ったものについては私にも共有してくれるようになりました。また、レッスンでのトピックは、改めて夫婦の間で話題になることもあり(残念ながら日本語ですが)、夫婦のコミュニケーションを活発にする材料にもなりました。

実際に取り組んでみての感想は?また、この体験から得たものはありますか?

英語力の向上に加えて、英語へのコンプレックスを克服した結果、自信がつき、世界を広げることに繋がりました。さらに、講師と毎日会話をする中で、「思っていたよりも話すことができている」と気が付き、自己肯定感が高まりました。また、それまでは言いたいのを我慢して飲み込んできたようなことにも、自分の意見を伝えるようになったため、ストレスが減りました。そして、相手の私に対する態度も“外国人”から“仲間”に変わり、自分の居場所をつくることができました。

実は、渡米当初からスペイン語の学習を続けていたのですが、実際に通ってみると、クラスメイトとは挨拶程度の会話はするものの一歩踏み込んで友人と呼べるような関係を構築するのはなかなか難しい状況でした。英語を話すことへのコンプレックスから、積極的に彼らの会話に入っていくのを控えていたためです(入学当初は入門レベルだったので、授業は基本的に英語で行われていました)。恐らく、彼らには「おとなしいアジア人」と思われていたはずです。そのような中、新型コロナウィルスの影響で語学学校が閉鎖してしまいました。私は引き続き同じグループでスペイン語学習をしたいという気持ちが強かったので、クラスメイトと先生に「これからも一緒に学習を続けたい」という思いを伝えました。その結果、オンラインでのグループレッスンが始まり、今でも継続して学習を続けています。実生活ではあまり会えない状況ですが、切磋琢磨しあえるよい仲間ができました。周りから賛同が得られないかもしれないと諦めずに、思い切って自分の意見を伝えて本当によかったと思っています。

このような成功体験によって、長い間憂鬱だったアメリカでの生活を、「今だからこそできる経験を楽しまなきゃ」と前向きに考えられるようになりました。今まで10年以上逃げてきたコンプレックスを克服でき、性格も生活も大きく変わったことを振り返ると、プライドを捨てて目の前にある小さな一歩を踏み出した自分を少し誇りに思います

暗黒期から一歩を踏み出し、英語学習に向き合い自信を取り戻したM.Sさん。 後編では、その後、どのような活動に取り組まれているかをお伺いします。

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