本帰国後に再就職と教室運営!いつでもどこでもいくつになってもできる仕事を選ぶ〈前編〉

お菓子教室を始めたときのことを教えてください。

オンラインお菓子教室は、本帰国して就職をした後の2021年1月から始めました。

実は、お菓子教室を始めるきっかけをくれたのは夫の一言でした。
いつかはやってみたいなと思いつつタイミングが自分の中で決まっていなかったのですが、ある時、私がオンラインの料理教室に参加しその報告をすると、「それ、Kがやってみたら」と当然のように言ってくれたのです。
そこからはエンジンが猛スピードでかかり(笑)、一気に開催までの準備を行いました。各SNSの立ち上げやZoomの使い方を確認する時も夫はアドバイスをくれました。

何もかもがはじめてのことでしたが、教室を立ち上げる時の支えになったのは、海外生活で得た自信です。
海外生活は、イレギュラーな出来事や文化の違いで驚きの連続。孤独や疎外感もたくさん経験し精神的にもかなり鍛えられました。
少しばかり英語が話せなくても堂々としている他国の方を見て、「はじめから完璧じゃなくていいんだ」と腑に落ちた瞬間がありました。そこからは今自分ができる最大限のアウトプットをしようと思うようになり、いい意味で周囲の目が気にならなくなりました
海外に行く前にはFacebookで投稿すらしたことがなかった私が、今ではSNSを使って堂々と情報を発信しています。

週末・在宅でのお仕事ですが、どのようにご家族と協力しあっていますか?

私がレッスンをしている間、夫は娘を公園に連れ出してくれるなど、なるべく集中できる環境を作ってくれています。
夫もオンラインでビジネスの勉強をしているので、夫が授業の時間は私が娘を連れだしたり、私に空き時間ができたら夫に「勉強する?」と声をかけたりして、夫の学べる環境づくりをしているつもりです。

どちらかだけが家事育児をしていると卑屈になってしまいがちですが、私たちは持ちつ持たれつの関係なので、バランスを保ちながら気持ちよくお互いの好きなことができていると感じています。もちろん片方が熱中しすぎてバランスが時間が偏ることもあるので、そんな時は話し合って折り合いをつけています。

お菓子教室で大人気のスコーン

オンラインお菓子教室について、これからの展望をお聞かせください

日本はもちろん、海外にいる方にも参加してもらいたいです。駐在妻の皆さんに、自身が経験した「時差による孤独」を少しでも軽減してもらいたいとの思いから、時差があっても問題ないように金土日の日本時間10時からと22時から開催しています(夜時間はイギリスでは14時です)。

日本在住の生徒さんは、朝の部はお子様連れ、夜の部はお子様が寝た後にゆっくりと参加される方が多く、どちらの時間帯も好評です。

また、レッスンはマンツーマン制です。初心者向けということもあり、手取り足取り丁寧にお伝えしたいという理由もありますが、もう1つ別の理由もあります。それはお菓子を作る作業だけでなく、コミュニケーションありきのレッスンにしたいと考えているからです。

簡単に作れるお菓子をメニューにしているので、お菓子を焼いてる間はおしゃべりタイムです。共通の話題(海外生活や帯同生活について、育児やワーママとしての生活についてなど)のおしゃべりを通して、この時間に少しでもリフレッシュしていただけたらと思っています。実際に生徒さんの中には「おしゃべりしに来ました」と言ってくださる方もいます。

今後もレッスンを通して、皆さんが安心できる場やリフレッシュできる時間を提供したいと思っています。

〈後編は、本帰国前後の就職活動についてお話をお伺いします。〉

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