女性ホルモンの基礎知識 -現役女性医師監修!海外在住日本人のための健康講座シリーズvol1:女性ホルモン(前編)

ヘルスケア&ビューティ

女性のライフステージにおける月経関連疾患

女性ホルモンオンラインカフェ資料5
(図5.サチコ先生作成・オンラインカフェ資料)

女性ホルモンは、毎月のサイクルだけではなく、女性のライフステージ全体に大きな影響があります。
一生のうち、安定してエストロゲンが出ているのは20歳から30代後半までのたった15年程度。その後、エストロゲンの分泌量はどんどん減っていきます。

一般的に月経は12歳頃から始まり閉経を迎えるのが50歳ごろ。つまり40年弱、月経サイクルが繰り返されます。
昔は妊娠出産の回数が多く、授乳期間もあったため、現代と比べて月経の回数は少なく、生涯で50回程度だったようです。また更年期を迎える頃に寿命を迎えることも多かったので、不快感を感じる期間が短かったとも言われています。
それに比べて最近の女性は妊娠・出産の回数が非常に少ないため、生涯における月経は400回以上。月経サイクルの回数が増えたことで、PMSや月経困難症などの月経関連疾患に悩む方も増えています。

サチコ先生
月経関連の話は友人同士でもあまり詳しくしないことが多いです。そのため、基準がわからず、つらい症状でも我慢している人が多いでしょう。
ですが、月経痛が重くて寝込んでしまうだとか、痛み止めを飲まないと我慢できないほどの月経痛がある場合、その背景には、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が潜んでいることもありえます。一般的な基準を知ること、そして自分の普段の状態を把握しておくことで、違和感に気づく事ができます。
以下のチェックリストに当てはまる場合は、病気の可能性があります。ためらわず受診してください。

【こんな時はすぐ病院へ】

  • 経血量が増えた/測ってみたら量が多すぎる
  • 立ちくらみをするようになった(貧血の可能性あり)
  • 月経周期が突然変化した(日数が突然変わった)
  • 生理痛が急に酷くなった(痛み止めがないと無理、寝込んでしまうなど)
  • 経血の性質が変わった(匂い、ごろっとした塊が出てくるようになった)
  • 下腹部に何か触れるようになった

すべての人に訪れる更年期

女性ホルモンオンラインカフェ資料6
(図6.サチコ先生作成・オンラインカフェ資料)

女性のライフステージを考えた時、多くの方が気になるという更年期障害。
更年期は閉経する前後5年間の10年のこと、つまりすべての方に更年期はあります。

ただし、更年期障害として症状が出る方は日本人女性の30%未満、約400万人。
いつから始まるかのは個人差があり、閉経が来てみないといつから更年期だったのかは分かりません。早い方では37,8歳から、遅い方だと50歳過ぎてから更年期が始まる方もいます。

更年期障害の症状は多岐にわたり、人によって症状の出方が違います。
一般的な更年期障害の症状は

  • ホットフラッシュ(急に暑くなり、上半身に汗が吹き出てしまう症状)
  • 疲労感
  • 眠気
  • 物忘れ
  • 肌の乾燥
  • 糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病

などです。

サチコ先生
更年期には体に劇的な変化が起こる場合があるので、それを事前に知り、驚かないように心の準備をしておくといいでしょう。ちなみに更年期障害の症状が出るかどうかは遺伝的な要因も大きいです。そのため、一度お母様に聞いてみると大体自分の症状を予想する目安になると思います。
また閉経を迎えると「女として終わっちゃったんだ。」と思い、それをきっかけに心身共に不安定になる方もいます。本当はそんなことないのですが、ホルモンの影響もあり、より強いショックを受ける方がいるので、やはり心の準備が必要です。
人生100年時代と言われる今日この頃。後半50年は女性ホルモンに振り回されない安定した期間とも言えます。その”ある意味快適な時期”をどう使うかは皆さん次第です。

自分を知る、自分を労わることを忘れずに

一般的な女性ホルモン、月経サイクルについてご説明しました。
少し難しい話になってしまいましたが、ぜひ皆さんに実践していただきたいのは自分を知ること、自分を労わることです。
サチコ先生はオンラインカフェ内で、以下のように語ってくださいました。

”毎月繰り返される症状や気分の上がり下がりに翻弄されるのではなく、自分がどの時期にあるのかを把握しましょう。わかっていれば対処もできます。

駐在家族がおかれている環境はやはり特殊で、奥様にかかる負担が相当大きいのが現実です。
ただしご自身が健康的に過ごせていないとご家族を守るのは難しいので、ぜひご自分を労わることを忘れないでください

それから家族の要である駐在妻のみなさんのコンディションは家族で共有することもひとつのポイントです。「お母さん今イライラ期だからさ」「お母さん今キラキラ期だからなんでもしてあげるよ」とか。そういうシェアをして、乗り切っていただければと思います。”

日本に住んでいても、婦人科受診のハードルは高いと言われています。
海外に住んでいるとなおさら受診のハードルは上がるでしょう。
でも受診もせず、不安を抱えたまま生活するのはつらいもの。
なので、まずはご自身の状況を把握するところから始めて、必要があればぜひ勇気を出して専門機関に相談したり、受診したりしてみてください。

後半ではPMS・PMDD、更年期障害への対処法など、皆さんからいただいた質問にお答えいただきます!
ぜひ合わせてご覧ください。(※後半は2021年12月中旬頃にUP予定です。)

<海外あんしん健康・医療相談(オンラインホームドクターサービス)のご紹介>

今回、女性ホルモンに関して詳しく解説してくださったサチコ先生。

世界中に住む日本人を対象に健康相談や医療相談を受けるサービスを展開されています。初回は相談無料なので、困ったことがあればぜひこちらにご相談ください!

◇Peace of Mind Medical Services

◇Instagram

【今までにあった相談例】

・子供に湿疹できたけど病院行った方がいいのか分からない。

・言葉や文化の壁があって病院を受診するべきか悩む。

・海外で手術することになったけど本当に手術していいのか

・病院を受診して薬をもらってきたけれど、本当に飲んでいいの?

サチコ先生
このサービスを開始して約8年、12ヵ国からのご相談をお受けしたことがあり、長いお付き合いをしている方もいます。私が全ての国に住んでいるわけではないですし、全ての言語ができるわけではありませんが、他の地域に住んでいらっしゃる方と二人三脚でいろんな言語と奮闘しながら相談に乗っています。
普段は必要のないサービスですが、ウェブサイトをブックマークしたり、Instagramをフォローしていただけると、困ったときに連絡ができると思います。気軽なご相談もお受けしていますので、何か気になることがあれば、ぜひご連絡ください。

サチコ先生関連の記事・イベントのご案内

●今回の記事でまとめた女性ホルモンに関するオンラインカフェが大好評だったため、追加でInstagram Liveも2021年7月に開催しました!
オンラインカフェ当日は時間の関係でお話しできなかったミレーナの話や、妊活・更年期について話しています。
情報満載のInstagram Live、下記をクリックしてご覧ください♪
◇Instagram Live 『自分の女性ホルモンサイクルを知って、より快適な海外生活を』

●今回の記事の元となった2021年6月のオンラインカフェの開催レポートはこちらです。

●2021年11月19日(金)に再びサチコ先生をゲストにお招きしてオンラインカフェを開催しました!
テーマは腸活。
12月3日(金)には管理栄養士・しおさきえりさんをゲストにお迎えして、同テーマで腸活を生活に取り入れるための工夫についてお話いただきました。
さらに、12月10日(金)にはサチコ先生・しおさきえりさんのお二人をゲストにお迎えしてInstagram Liveも開催!
Instagram Liveはアーカイブをご覧いただけます。ご興味ある方はぜひ下記のリンクをクリックしてみてください♪
◇Instagram Live『ドクターと管理栄養士に聞く!海外でも気軽にできる腸活のススメ。世界の発酵食品&飲み物』

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