海外在住日本人の食事情-vol.1:腸活食材、食べていますか?

日本と異なる食文化・環境下で、より一層、健康に気を遣うことが多くなる海外での生活。
家庭で取り組める健康習慣のご紹介として、駐妻オンラインカフェ「ドクターと管理栄養士に聞く!海外でも気軽にできる正しい腸活のススメ(全3部)」を開催しました。

“腸活”と聞いて最初に思い浮かぶことといえば、食事。特に発酵食品をはじめとする、腸を整える食材(以下、腸活食材と記載)ではないでしょうか。

第1部オンラインカフェでは現役女性医師・サチコ先生より「腸活には食事、睡眠、運動、ストレスケアの4柱が欠かせない」というお話をしていただきました。
この記事では腸活食材に注目し、16カ国の方々からアンケートで回答いただいた
・滞在国で手に入りやすい腸活食材
・滞在国で手に入ったら良いなと思う腸活食材
・滞在国の発酵食品

をご紹介します。

アンケート内で関心が多く寄せられた手作り納豆についても、運営メンバーが実践している作り方をご紹介します。

滞在国で手に入りやすい腸活食材はなんですか?(複数回答可)

滞在国で手に入りやすい腸活食材
※駐在ファミリーカフェ/2021年12月のオンラインカフェ参加者アンケート調べ

―手に入りやすさNO.1はヨーグルト
ヨーロッパ、北米、アジアと幅広いエリアからお答えいただきました。
ただ、中には食べやすく甘く加工されているもの、発酵して作られていないもの、添加物入りのものもあるようです。気になる方は原材料を確認して、より項目が少ないもの(余分なものが含まれていないもの)を選んでみてくださいね。また、ヨーグルトに含まれている菌によっては自分の身体に合わない場合もあるそうです。色々と試しながら相性のよいものを見つけていきたいですね。

―2位 納豆 3位 キムチ 4位 味噌
2位から4位には、日本でおなじみの発酵食品があげられました。多くの日本人が住んでいる地域では比較的手に入りやすいようです。
「日本食材店に行けば味噌や醤油など一通り手に入る(カナダ)」「味噌や麹はネットで購入できます(イギリス)」という声も。値段は高くなりますが、食べ慣れた食材が手に入るのは安心しますね。

―その他 ケフィア
日本ではあまりなじみがありませんが、ロシアのコーカサス地方を起源とした牛や山羊のミルクを発酵させた乳酸飲料です。見た目はヨーグルトと似ていますが、乳酸菌だけでなく酵母も一緒に発酵させ、多いものでは30種類以上の菌が含まれているとか。酵母も入っているためヨーグルトとは香りが異なり、味はまろやかな酸味があって、舌触りはさらっとしているそうです。

滞在国で手に入ったら良いなと思う腸活食材はなんですか?(複数回答可)

滞在国で手に入ったら良いなと思う腸活食材
※駐在ファミリーカフェ/2021年12月のオンラインカフェ参加者アンケート調べ

納豆&海藻が同率1位
”手に入りやすい腸活食材”のアンケート結果と同じく、納豆が同率で1位となりました。しかし、滞在する国・地域によっては、手に入らない場合もあるようです。
「自家製納豆を食べています(ドイツ)」「ヨーグルトメーカーが船便で届く予定なので、これから作ってみたい(カナダ)」という声も。
海藻類は調べてみると、ごくわずかな国・地域で日本と同じように食べる習慣があるようです。しかし、極めてまれなため、現地での販売はアジア食材店などに限られるかもしれません。乾燥させた海藻は軽いので、持ち込み可能であれば日本から手軽に持っていくことができそうです。

2位 麹(塩麹)
日本の国菌とも呼ばれる麹。”お肉やお魚に漬け込むだけで柔らかくなりおいしい”と話題になった数年前の塩麹ブームが記憶にある方も多いのではないでしょうか。「今まで意識していなかったが世界の食材店で液体麹を発見しました!日本からも乾燥麹を送ってもらう予定です(ポーランド)」食べておいしい&お腹にもよいとなると、試してみたくなりますね。

その他には ごま、大豆、豆乳、キノコ類(しめじ、舞茸など)、オクラ、ごぼう、れんこん と野菜が多くあがりました。
地域によっては食材自体は手には入るものの、値段がネックになることがあるようです。
「ごぼうやれんこんはあるのですが、高価です(ベトナム)」「こんにゃくが好きでたくさん食べたいが、高くて躊躇します(アメリカ)」と、コメントをいただきました。

また、いただいたコメントの中には、
「日本食材が比較的揃う国にいるが、高価なため代替品などで気軽に摂りたい(オーストラリア)」「駐在中、時間があるからと味噌など手作りする方もいたが、手軽に手間なく現地でもできる腸活の方法を知りたいです(帰国済)」
と、手軽に腸活に取り組みたいというご意見もありました。

管理栄養士・しおさきえりさんによると、その土地の気候・季節に合った食材は栄養価が高く旨みも強いということです。旬の食材を選ぶことで余分な調理が不要となり、減塩効果が得られるだけでなく、味覚が育つともいわれます。また、旨味を感じることで満足感が得やすくなり食欲が抑えられます。その結果、肥満などの生活習慣病の予防にも繋がるとされ、旨味の存在は近年注目されています。
ローカルスーパーで現地の食材に挑戦することも”食事での腸活ポイントの1つ”と教えていただきました。
現地の食材を現地の調理法で生活に取り入れてみると、滞在国での新しい楽しみが増えるかもしれません!

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