2025年6月17日、一般社団法人 駐在ファミリーサポート協会による「Hobby Pursuits」シリーズの第1弾として、オフラインでイベントを開催しました。 今回のテーマは「コーヒー」。
講師を務めてくださったのは、美容師として働きながら趣味でコーヒーに没頭する武藤慶一郎さん。自己紹介では、コーヒーの奥深さに惹かれていった経緯や魅力について語ってくださいました。
参加者は、タイやドイツ、イギリス、ベトナム、中国などでの駐在同行経験を持つ6名。それぞれが普段どんなふうにコーヒーを楽しんでいるのか(ドリップ派?コーヒーメーカー派?どんな豆を選んでる?など)をシェアしながら、和やかに会がスタートしました。
当日の様子
Part 1|座学:道具と豆の選び方
まずは講師が中煎りのコーヒーを全員に提供してくださり、香りと味を楽しみながら、道具や豆の基礎知識を学ぶ時間に入りました。

講師が日ごろ使っているコーヒー道具は、ホームセンターで購入した細口のケトルや、手ごろな価格のコーヒースケール(時間と重さを同時に測れるもの)など。「ハンドドリップは道具を揃えるのが大変そう」と思われがちですが、実は気軽に始められることがわかりました。
続いて、以下のようなトピックが取り上げられました。
- 焙煎度の違い(浅煎り〜深煎り)
- 豆の産地ごとの特徴(南米・中米・アフリカ・アジア)
- 品種の違いと見分け方(アラビカ種/ロブスタ種)
- パッケージ表記の読み方(ブレンド/ストレート/シングルオリジン)

活発な質疑応答の中では、「スーパーや輸入食品店で豆を買うとき、何を基準に選べばいいのか?」という実用的な質問もあがり、日常で活かせる視点を多く得ることができました。
また、アジア駐在の経験がある参加者からは「アジア系の豆が苦い理由がよくわかった。だからベトナムでは練乳を入れるんだね」といった声もあり、駐在経験者ならではの視点から、国や文化とコーヒーの関係に話が広がる場面も見られました。
Part 2|実践:ハンドドリップ体験
座学のあとは、いよいよ一人ずつのハンドドリップ体験へ。参加者6名のうち、5名がご自身ではあまり選ばない浅煎りを、1名が普段の味との違いを実感するために深煎りを選び、浅煎りから深煎りまでの焙煎度が揃う形となりました。


まずは豆を専用のミルで手挽きし、次にお湯の温度を温度計で確認、それからコーヒースケールで抽出時間と湯量を測りながら3投(3回)に分けて注ぐ、といった本格的な工程に挑戦しました。
細口ケトルでゆっくり注ぐこの工程に「温度って大事なんだ……!」「こうやって3回に分けて注ぐのね」などの声があがり、講師の知識あふれる解説とあわせて、学びが深まりました。
「手間をかけることで驚くほど美味しくなる!」という感動とともに、淹れ方による味の変化も体感することができました。
保存にもコツがある?目からウロコの豆知識
イベントの終盤では、豆の保存方法についてもアドバイスがありました。
「透明瓶に入れて室内に置くのはおしゃれだけど、実はNG。光・湿気・酸素に弱いんです」
「開封後はしっかり密閉して冷凍庫へ。使うときは解凍せず、そのまま挽いてOKです」
など、目からウロコの豆知識もたっぷり紹介されました。
また、「“常温保存”って何度くらい?」「東南アジアのような暑い国ではどうする?」といったリアルな質問も飛び出し、海外生活の経験があるからこその視点が活かされたディスカッションも印象的でした。
参加者の声
- 浅煎りって酸っぱいイメージだったけど、こんなに甘くておいしいんだ!今度コーヒーを買うときは、浅煎りにチャレンジします!
- 普段何気なく飲んでいるコーヒーも、ひと手間加えることで味がぐんと変わることがわかりました。
- 家族にも淹れてあげたいと思います。
- これからのコーヒーライフが劇的に変わりそうな予感です!
それぞれが“自分らしいコーヒーの楽しみ方”を見つけた充実の時間となりました。

主催者からのメッセージ
「Hobby Pursuits」は、駐在という特別なライフステージを経験した方々が、 “世界を歩いてきた経験”と“いまの暮らし”を、趣味という形でつなげていくシリーズです。
駐在中に見つけた好きなこと、帰国後にもう一度深めたいこと——それらを共有しながら、自分らしい「豊かさ」や「心地よさ」に出会える時間を、今後もつくっていきたいと考えています。
当協会では今後も様々なイベント開催に加えて、企業様向けの配偶者研修、駐在員研修、新人・若手研修などに関するご相談も承ります。ご要望がありましたら駐在ファミリーサポート協会までご連絡ください。

