帰国子女枠で中学入学試験を受けました【中国/シンガポール 日本人学校/インターナショナルスクール → 日本私立学校】

中国からシンガポールにスライド後、本帰国し、お子さんが帰国子女中学受験をしたMさんのインタビューです。学校の選び方、入学までの流れ、試験対策などについてお聞きしました。

自己紹介をお願いします。

夫と長女、次女と私の4人家族です。中国に4年、シンガポールに3年滞在していました。本帰国してから2年が経ちました。今回は長女の中学受験についてお話します。

帰国時のお子さんの年齢を教えてください。

長女が小学5年生の夏です。

お子さんは海外でどのような学校に通いましたか?また帰国後は帰国子女受験をされて、どのような学校に通いましたか?

インターナショナルスクールに計5年、日本人学校に計2年通学していました。
中国では、年少から小1までインターナショナルスクールに通っていました。
スライド先のシンガポールでは、小2から小3は日本人学校に通学していましたが、その後インターナショナルスクールに編入しました。シンガポールでは、日本人学校でも英語の授業数が多いことに加え、日本語もしっかり身につけてほしいということから日本人学校を選びました。しかし、本人の希望や、今ここでしかできないことを優先しようと考え、インターナショナルスクールへの編入を決めました。
本帰国後は、帰国子女枠で中学受験をして、現在は都内の私立中学に在籍しています。

その選択をされた理由をお聞かせください。

長女のレベルに合った英語の学習環境や、海外研修などの環境が整っている学校に身を置くことで、英語学習のモチベーションを今後も維持してもらいたいと思ったからです。

帰国子女受験で入学・編入した学校に実際に通わせてみて、よかったことは何ですか?また、実際に通われたお子さんはどんな様子でしたか?

長女の英語のレベルに合った環境で学習できており、英語学習のモチベーションが維持できています。親としても、学校側が帰国生の受入れに慣れているので安心して通わせられます。長女は帰国生クラスへ馴染むのも早く、自分より英語力の高い友人たちから良い刺激を受けているようです。

滞在先では受験のための準備はしていましたか?

小4の春から、現地にある日系の塾で国語と算数の授業を受けていました。

学校の情報はどのように得ましたか?

学校のパンフレット、『帰国生のための学校案内』という冊子を、ECサイトを使い日本から取り寄せて情報を得ていました。また、オンラインでの合同説明会などに参加して事前に情報収集した上で、本帰国後に学校見学に行きました。

受験勉強で大変だったことは何ですか?

塾からの課題が多く、自分で計画を立ててやり切れるよう促すのが大変でした。
長女の健康管理にも常に気を遣っていました。

何校受験されましたか? また受験校の科目について教えてください。

4校受験しました。国語、算数、英語、エッセイ、面接(本人のみの英語面接・日本語面接・保護者同伴の面接)に対応できるよう準備していました。面接では、海外生活で一番楽しかったことや、海外滞在中に最も頑張ったことについて質問されました。

帰国子女受験・編入試験について、お子さんとどのような相談をされましたか?

長女の希望を聞きながら、本人が入学後の学校生活をイメージできるように学校説明会やオープンキャンパスに積極的に参加し、受験校を絞り込んでいきました。

お子さんの今後の進路について、どのようにお考えですか?

長女は高1での1年間の留学を希望しています。家族が一緒だった駐在同行時とは違う、単身での海外生活から多くのことを学んできてほしいと思っています。

これから帰国子女受験・編入試験を経験される方へメッセージをお願いします。

今振り返ると、受験に向けて学習し準備した経験は、決して無駄にならないと思います。
面接の練習は、家族で海外生活を振り返る良い機会となりました。
我が家は、海外生活を全力で楽しんだからこそ、受験勉強にも全力で取り組めたと思っております。受験勉強だけに染まりすぎず、限りある貴重な海外生活もどうか有意義にお過ごしください。

運営メンバーKana

貴重な体験談をご提供いただきありがとうございました。
駐在国のスライドやお子さんの希望に柔軟に対応するために、積極的に情報収集をなさっていたことが印象的でした。