海外から帰国し、小学校に通っています【アメリカ現地校→日本公立小学校(帰国子女支援学級あり)】

アイキャッチ画像:海外での学校生活のイメージ画像です。

アメリカの現地校に通ったお子さまと帰国し、帰国子女の受け入れの多い公立小学校へ転入させた体験をRさんに聞きました。

自己紹介をお願いします

Rです。 アメリカのマサチューセッツ州ボストンに、夫と息子の3人で1年と3カ月滞在しました。2018年6月末に帰国しました。

帰国時のお子さまの年齢を教えてください

帰国直後に7歳になりました。5歳(日本の幼稚園の年長に進級するタイミング)で渡米し、7歳になる直前までアメリカで過ごしました。アメリカでは9月に新年度が始まるため、日本の同級生より一足先に1年生に進級したということです。

お子さまは海外でどのような学校に通い、帰国時にどんな選択をされましたか?

息子はボストンの現地校のキンダー(幼稚園年長)に2カ月とG1(小学1年生)に1年間通いました。ELLクラス(English Learning Learners=英語以外の言語を母語とする子どもたちをサポートするクラス)に在籍し、多国籍のお友達と一緒に英語を学びながら過ごしました。

現在は都内にある社宅から、公立小学校に通っています。我が家は転勤が多いので渡米前も社宅に住んでおり、帰国後も国内転勤を控えているため、再び社宅に住むことにしました。

これは本当にありがたいご縁なのですが、我が家が入居した社宅は帰国子女支援学級 *注)の設置されている小学校の学区にありました。そのため、思いがけず海外から帰国した子どもを多く受け入れている学校に通うことになりました。社宅は選べるわけではなく割り当てられて決まるので、息子が引き寄せた縁を感じています。

*注)帰国子女支援学級とは、帰国した子どもたち(外国人の子どもが含まれている場合もあり)が日本の学習環境や生活に慣れるサポートを行い、充実した学校生活が送れるようにと設けられたものです。古くから外国人や帰国者が多い地域に作られたもので、国内に数十校あるようです。かつては、日本の学校への適応を目的とされていましたが、海外で身につけた能力や特性をさらに伸ばすこととの双方を目指すものへと変わってきています。

その選択をされた理由をお聞かせください。

帰国後に転入した学校がどこであれ、父親の転勤に伴い転校することを予想していたので、公立小学校以外の選択は考えていませんでした。

渡米前に日本の幼稚園で集団生活を送った経験があること、帰国時はまだ小学1年生と幼かったので柔軟に対応できるだろうと思っていたことから、心配はしていませんでした。

どんな情報を参考にされましたか?  実際に見学する機会はありましたか?

社宅が決まった段階で区や小学校のHPを確認し、学校の様子を大まかにつかみました。その後、区役所へ直接電話をして必要な手続きを確認しました。

また学校へ電話した際には、息子の日本語力や現地校での学習状況を説明しました。転入するクラスを決める判断材料にされるとのことで、配慮をありがたく思いました。この電話も初登校前日の面談も、帰国子女支援学級の専任の先生が窓口となり話を聞いてくれました。見学はしていません。

余談ですが、自分の母国への引越しとは言え、やはり本帰国は大変でした。かつて住んでいた場所ではなく新たな場所への引越しだったので、尚更だったかもしれません。子どもの学校のことが安心できると心に余裕が持てるので、情報収集などできることは帰国前にしておくとよいと思いました。

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