頼まれて引き受けた日本語補習校のボランティア。その経験から得たものとは?

活動する中で工夫した点はありますか?

私が役員をした1年間は、全員で案を出し合って業務の効率化を行いました。今後、さまざまな方に役員の仕事を引き受けてもらえるよう、特別な経験がなくても業務が行えるように、仕事内容を簡素化しました。

例えば、なるべく紙での配布物を減らすため、保護者への連絡はEメールで送ることを徹底しました。また、役員間の連絡事項や資料は専用のメールアドレスやアプリを使って共有し、全員が編集できるような環境を整えました。

これによって、自宅など補習校以外でも作業をすることができるようになりました。最初はアプリの使い方をまったく知らなかったのですが、手取り足取り教えてもらったおかげで、補習校以外のボランティア活動でも活用することができました。

 

補習校の役員を経験して、得たものは何ですか?

自分の子どもが通っている補習校の活動を、支える側から見られたことは大きな収穫でした。自分の子どもだけでなく他の生徒の様子も見ることができますし、学校の現状を知ることで改善点が見え、役員同士で話し合って解決することもできました。

また、校内にいる時間が長いため、普段はなかなか話すことのない先生方とも接する機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなりました。

そして、何より一番の収穫は、役員や保護者の皆さんと知り合いになれたことです。役員の仕事は一年中、まるで学園祭の準備に追われているような状態で、毎週のように顔を合わせていましたからね。

役員としての役目を終えた今でも、皆さんとはときどき顔を合わせています。ご飯を食べながら情報交換する時間は、私にとって本当に楽しいひとときです。

 

ワンポイントアドバイスがあればどうぞ!

私は結婚と同時に仕事を辞め、夫の転勤についてずっと専業主婦生活を送ってきました。なので役員の仕事に慣れるまでは苦労しましたが、直前まで仕事をされていた方なら、きっとその経験が活かせるのではないかと思います。

海外の日本語補習校は保護者の運営参加が不可欠で、日本の学校のように先生に任せきりという訳にはいきません。
親が補習校に関わるということは、子どもたちの日本語学習の貢献にもつながります。もし、お子さんの補習校生活に不安がある方は、ぜひ役員を引き受けてみてはいかがでしょうか。

役員になってより深く学校の様子を知ることで、子どもと一緒に考えて学んでいくことができると思います。

 

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