アドラー式子育て講座 WithCARE体験談(後編)

【PR/講座提供】本記事は、主催者より無償で提供された講座を受講し、その内容をもとに制作しています。

駐在ファミリーオンライン相談デスクの相談員でもあり、アドラー式子育て講座講師としてご活躍中の大河千賀子さん(以下、チカさん)が開催されている「アドラー式子育て講座 WithCARE」を、駐在ファミリーカフェ運営メンバーのHARUが受講させていただきました。受講に至った経緯から受講後の変化まで、他の受講生の感想も交えながら、盛りだくさんでお届けします。「受講に至った経緯」と「自分自身の変化」をお伝えしたアドラー式子育て講座 WithCARE体験談(前編)に引き続き、今回の後編では、自分が変化したことによる「家族の変化」についてお伝えします。

家族の変化

失敗は学びのチャンス

駐在に同行してから、当時4歳の子どもが「(子ども自身の行動に対して)今の失敗だった?」「あ、間違えちゃった!」と慌てて言う場面が頻繁にあり、なぜだろう?と不思議に思っていました。

例えば、子どもがコップに入った牛乳をこぼしてしまったとき、「だから気をつけてって言ったのに」とため息混じりに私がささっと片付けていました。すると、子どもは強い口調で「違う!気をつけたのに!飲みたかっただけなのに!」と言い返してきます。あなたがこぼした牛乳を私が片付けているのに、なぜそんな言い方をされなきゃならないの?!と私も余計にイライラしていました。

ワークを通してイライラの原因となる一次感情に気づき、似たような出来事が起きた際にはまず「手が当たってこぼれたんだね」と目の前の事実だけを述べ、子どもと同じ目線の高さになって目を見ながら「どうしようか?」と聞くようにしました。そうすると「ティッシュを持ってくる!」と自信満々に答えてくれました。

このとき子どもは大量のティッシュを引っ張り出してきたのですが、自分で拭いてみるとそんなにたくさんは必要なく、仕上げにアルコールのウエットティッシュを使うとさらによいということも知ったようです。最後まで自分で片づけることができてうれしそうでした。

子どもなりに私の不快感を敏感に感じとり、「ママをイライラさせないために、失敗や間違いは絶対に犯してはならない。」と思い込んでいたようです。最近はちょっとぐらい失敗をしても、“Oh my goodness!”と陽気に伝えてくれたり、自分で考えた解決策を試してから“Help me please!”と助けを求めてくれたりするようになりました。

私も子どもの頃から完璧主義の傾向が強い方でしたが、失敗だと思っていたことが「親子の学びにつながる」と実感することが増え、自分自身に対して少しやさしくなりました。その結果、子どもへの接し方にも余裕が生まれ、もっと経験させてみようと思えるようになりました。

家族としてともに暮らすということ

レッスンでおすすめしてもらった家族会議の第一歩として、子どもと家事をシェアする取り組みを始めました。本帰国後の復職に備えて、「一緒に暮らす家族だから、家のことはみんなでシェアする」という共通認識を今のうちに育みたかったからです。役割ができて張り切る子どもが「ママの代わりに全部やってあげるね!」と言ってくれたとしても、それは趣旨に合わないのできちんと説明して一人に偏らないようにしています。

  • 服を裏表反対に脱ぎ捨てたら、洗濯機から出てきた後もその状態のままである。
  • お皿は重ねて運ぶと滑りやすく、落とすと割れる。
  • 洗い終わった食器は縦に干さないと水滴が残る。

これらの一例はどれも当たり前に見えますが、子どもにとっては自分の役割として取り組んでみて初めて気づくことでした。家族の一員として貢献していることを子どもが実感することで、「明日もちょっとやってみようかな」という程よいやる気につながっているのかなと思います。

また、家事を完璧にこなすことが目的ではないと私も認識することで、子どもが干した洗濯物にシワが寄っていたり、食器に多少洗剤が残っていたりしても、「後でちょっと手直ししておけばいいや」と気楽に見守れるようになりました。

他の受講者の声

全6回のレッスンを通してそれぞれの受講者が様々なことを感じ、自分や家族と向き合いながらたくさん考え、できることから行動に移し始めています。そんな皆さんからの感想をご紹介します。

長男との付き合い方に悩んでいるタイミングだったので、今回の講座に参加したことで、私自身も長男も救われたと思っています。長男とはタイプの違う次男との向き合い方も学べてよかったです。この講座を毎週受けていたことで、母なりに(妻なりに)悩み、考えているということを家族が知るきっかけにもなったようです。テーブルに資料を置いておくと、みんな気にかけて目を通していました(笑)。こちらが接し方(伝え方)を工夫するだけで、こんなに相手の態度も行動も変化するんだ!という実感がとても大きいです。(Aさん・ベトナム在住)

改めて子どもとの接し方を見直す時間ができました。来年からは高校1年生になる息子と私の二人生活になるので不安しかなかったのですが、今回の学びでいろいろな知識を得たので、忙しい息子とも会話する時間を大切にしていきたいです。ありがとうございました。(Bさん・日本在住)

受講者さん同士の会話があって学びが深まりました。お子さんの自我が出始める年齢のパパ、ママ共に参加して、夫婦の子育てのやり方を考えるきっかけになってほしいです。その際はパパ講座・ママ講座は別のほうが、受講者さん同士で会話しやすい気がします。(Cさん・タイ在住)

子どもへのアプローチの仕方を考えるきっかけになりそうです。非常に有意義な時間で、皆さんの価値観や子育ての仕方を聞けて楽しかったです。(Dさん・ベトナム在住)

受講を終えて

家族や子どもの数だけ悩みがあり、答えも一つではありません。「またやってしまった」と反省することももちろんあります。次のステップとして「海外出張が多く、本帰国後も激務が予想される夫をどのように巻き込むのか?」「いざ復職するとなったら、また余裕がない状況に戻ってしまうのではないか?」という課題や不安もあります。

今回、子どもの年齢も滞在国も異なる受講者と一緒にたくさんの気づきを得ることができました。それは「子どもとの向き合い方を真剣に学びたい」という共通の想いを持った仲間たちが、チカさんという素敵な伴走者と一緒に最後まで完走できたからだと思っています。一人で暗闇の中にいるような感覚に陥っていた過去の自分から変わることができ、子どもと心から笑顔で過ごせる時間が確実に増えました。対話やワークで学んで実践してきたことを活かして、これからも一つずつ丁寧に向き合っていこうと思います。

講師からのメッセージ

今回WithCAREに参加してくださったHARUさんと4名の受講者の皆さん、またこの記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

私自身がアドラー心理学と出会ったのも、ブルガリアで育児に悩んでいたときでした。

看護師経験を踏まえて「家族関係は人生の充実に大きく関わる」と実感し、よい家族関係を築きたいと願っていたものの、その方法が分からず、子育てに行き詰まったことがきっかけでした。

今回、海外で子育てをされている/されたことがある皆さんと話していく中で私自身も当時のことを思い出しました。また、皆さんの実践を聴く中で新たな気づきもあり、とても充実した時間を過ごさせていただきました。

海外生活をしていると家族で過ごす時間が増えることが多いと思います。ただ、過ごす時間が長ければそれでOKかというと、そうではありません。一緒にいる時間をどう過ごすかによって、その後の家族関係は変わってくるでしょう。

そして現代の子育ては親世代が子どもだった頃とは環境も変わり、将来に求められる能力・スキルも変わっていることから、どう接すればいいのか、悩まれる方も多いでしょう。

「アドラー式子育て講座WithCARE」では単一の正解を導き出すのではなく、「受講者さん/ご家族にとっての目指す方向」を明らかにし、そこに至るまでのマインド・テクニックを学びます。また、グループで学ぶことで自分だけでは考えつかなかったアイデアや気づきにも出会えます。

今子育てやパートナーとの関係で悩んでいらっしゃる方がいたら、一人で悩まず、誰かに話してみることをおすすめします。私の子育て相談やカウンセリング、体験会や講座などにご参加いただいた場合には責任を持って伴走します。

限りある海外生活や、貴重な海外での経験をよりよいものにするサポートができれば幸いです。

講師プロフィール

大河千賀子(公認心理師)

2018年〜2022年5月まで、夫のブルガリア駐在に同行。日本では看護師として総合病院(混合病棟)、訪問看護ステーション、整形外科・内科クリニックにて合計7年間勤務。ブルガリア滞在中にアドラー式子育て講座に出会い感銘を受け、講師資格(Positive Discipline Parent Educator)を取得。講座講師として活動する傍ら、子育て相談を受けるうちに心理支援にも興味を抱き、帰国後に公認心理師を取得。現在は私立幼稚園の保健室看護師、日本国内のインターナショナルスクールのスクールカウンセラー、オンラインカウンセラー、アドラー心理学の子育て講座・対人関係講座講師として、「家族関係を見直すことは人生の充実につながる」という信念のもとに活動中。カウンセリングでは子育てに限らず、夫婦関係の悩み、海外在住の方からの悩みなどの相談を中心に受けている。2025年に開設された「駐在ファミリー オンライン相談デスク」でカウンセリングと子育て相談担当を務める。