アメリカで帯同家族が就労するまでのリアルなステップを振り返ってみた

この記事では、アメリカで就労をはじめるまでに必要な手続きを、実際に働いた方の体験談を交えながら、リアルなステップでご紹介します。
※労働許可の申請手続きの内容は度々変更され、ビザの種類、お住まいの場所などによっても異なる部分がありますので、必ずご自身でも確認しながら進めてください。以前は、EビザやLビザの帯同配偶者が就労するには就労許可証(Employment Authorization Document:以下EAD)が必須でしたが、現在はビザに就労可と明記されていればEADなしで働けるケースがあります。以下は2020年1月時点での体験談になります。
STEP1 USCISのWebサイトで掲載されている申請に必要な情報をまず確認
労働許可の具体的な手続きは、政府機関のUSCIS(United States Citizenship and Immigration Services)で行っています。申請書式、その他の必要書類、留意事項、手数料、書類の送付先などの必要情報は、全てUSCISのWebサイトで確認することができ、詳細な説明資料も掲載されています。まずはこの内容をしっかり確認することがスタートになります。
一例として、ビザのタイプがE-1(Treaty Trader)とE-2(Treaty Investor)の場合の労働許可の申請に必要な事項を紹介しますが、あくまで参考としてご覧ください。
| 申請に必要な事項 | 留意事項 |
|---|---|
| (1)申請手数料 | 2020年1月現在410ドル。現金の送金は不可です。 |
| (2)Form I-765 (労働許可の申請書式の名称) | 記載方法の詳細は上記サイト内の説明資料で紹介されています。2020年 1月 現在、申請書は7ページまでありますが、ご自身の場合に該当しないページも含めて全ページを送付しなければ、差し戻しとなることがあるようです。署名も忘れずに! |
| (3)自分のアメリカでの法的な地位を証明する書類 | 自分の「I-94」のコピー、パスポートのコピーなど |
| (4)配偶者のアメリカでの法的な地位を証明する書類 | 配偶者の「I-94」のコピー、パスポートのコピーなど |
| (5) 配偶者との婚姻関係を証明する書類(英文) | 日本で発行された戸籍を証明する書類(戸籍全部事項証明書など、発行から3カ月以内のもの)を領事館などで英訳してもらう必要があります。 |
| (6) パスポートスタイルの写真 2枚 | 上記サイト内の説明資料で詳細の規定を確認できます。 |
登録メンバーNao私の場合、EADの申請に必要な事項の準備の中で、英文の婚姻証明書の準備に一番時間がかかりました。渡航後にすぐに働きたい方は、事前にお住いの市役所などで戸籍の証明書類の発行を受けたものを持参して渡米すれば、時間節約になると思います。
また、申請書類に不足があった場合のやり直しは大きな時間のロスになるため、説明資料に直接明記されていないパスポート内のビザの印字ページや旧姓変更手続きページのコピーなど、手続き上あったほうがいいかもしれないと思った書類は念のため同封しました。
STEP2 必要な書類等を集めて指定の住所に郵送
申請に必要なものが全て揃ったら、USCISのWebサイトで指定されている住所宛てに送付します。送付先住所は、ビザの種類やアメリカでの居住地によって異なります。書類と手数料が受理されると、その旨を記した書面が後日郵送で届きます。書類に不備などがあれば、その旨の通知があります。
STEP3 労働許可証の受理
ビザや会社のルールと合わせて、以下のポイントも事前に確認してから就労準備を始めるとよりスムーズです。
申請が認められると、EADが発行され、郵送で届きます。EADは日本の免許証と同じようなサイズのカードです。就職時の必須事項として、「Form I-9(Employment Eligibility Verification)」の記入がありますが、このEADの情報も必要になります。実際に労働許可が下りるまでの期間は、2か月だったという人もいれば半年もかかったという人もいて、非常に幅があります。
また、あくまでも目安になりますが、USCISのWebサイトや電話を通じて、ビザのタイプごとの平均的な所要時間や、ご自身の申請状況のステータスなどを照会することも可能です。
なお、EADには有効期限が記載されていますので、継続して就労する場合は期限内に許可証の更新手続きをする必要があります。更新手続きの方法や手数料などは、基本的に上記と同じです。



実際に現地で就職活動をしてみて、労働許可の申請から許可証の発行まではかなりの待ち時間がある一方で、実際に採用へ応募を始めると面接、採用決定までが非常にスピーディーに行われる場合が多いと感じました。
EADの発行を待つ間に希望する業界や職種・条件などを明確にし、レジュメや面接の準備、具体的な求人の情報収集と必要なスキルの習得、日本との選考内容の違いなどを理解しておくと、時間を有効に使え、安心だと思います。また、人材紹介会社を利用する場合、日系の企業(例えば、PASONA N A, INC.など)も利用すると、日本との慣習の違いやお住まいの地域の日系企業を含めた採用動向などの情報も得やすくなり、便利です。
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