駐在妻の語学力を知る<海外帯同配偶者の異文化適応能力についての一考察より>

キャリアについて考える

当サイトの運営メンバーでもある中原美由己(アメリカ在住)が2011年に国際ビジネス研究学会で発表した論文内の様々な調査データを出来るだけわかりやすく紹介するシリーズ。

第2回目は、「駐在妻の語学力を知る」です。

 

以下は、元駐在妻に対して行った調査のうち、駐在妻の滞在国により英語圏と非英語圏で分類し、帯同前と帰国後の語学力の変化について、調査結果をまとめたものです。

 

調査方法は以下の通りです。

・楽天リサーチ株式会社のネットリサーチを利用
・2010年7月23日から27日の5日間
・現在日本在住の20歳から59歳までの配偶者の海外転勤に伴う海外帯同経験者である既婚女性(元駐在妻)を対象

 

英語圏滞在者は英語能力が、非英語圏滞在者は滞在国言語の語学能力が飛躍的に伸びている結果が分かりました。特に、非英語圏滞在者の滞在国言語の語学能力は、海外派遣勤務者の滞在地言語能力より高い傾向となっています。

 

・・・論文より抜粋・・・

♦海外帯同配偶者の語学能力については、英語圏滞在者は英語能力が、非英語圏滞在者は滞在国言語の語学能力が飛躍的に伸びている人が多いという結果であった。

♦英語圏滞在者は、77.2%の人が日常生活に不便を感じないレベル以上に言語習得している。

♦また、非英語圏滞在者の海外帯同配偶者の滞在地言語能力は、帰国時には、「あらゆる状況に対応できる(5.8%)」、「ほぼ対応できる(10.1%)」、「日常生活に支障のない程度に出来る(41.3%)」となり、海外派遣勤務者の語学能力より高い傾向 となり、57.2%の人が日常生活に不便を感じないレベル以上に言語習得をしている。この理由として、海外派遣勤務者は、勤務先での社内公用語は赴任地言語ではなく、英語や日本語であることが多く、一方、海外帯同配偶者は、買い物など日々の生活で滞在地言語を使用する機会が多いからである、と考えられる。(中略)

♦滞在国での活動(習い事や文化活動(ボランティア)など)が積極的な人ほど、帰国時の語学能力に大きく影響している。

 

詳細については、以下を参照ください。

海外帯同配偶者の異文化適応能力についての一考察―グローバル人材としての潜在可能性に関する研究―(中原美由己)|国際ビジネス研究

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaibs/3/2/3_KJ00007729880/_article/-char/ja/

 

今後、

第3回 駐在妻の異文化適応力を知る
第4回 駐在妻のキャリア(仕事)を考える
第5回 駐在妻をグローバル人材に

と続きます。どうぞお楽しみに!

駐妻caféでは、駐在妻自身が元気に活動できるサポートを、随時行っていますので、是非ご活用ください。

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