帯同生活を機にMBA取得に挑戦!キャリア継続のステップに

帯同のために日本での仕事を離職をするも、現地で大学院に通い、帯同生活をキャリアアップのチャンスにしたフィリピン在住Hさんの体験談です。
自己紹介をお願いします
帯同前は総合商社で総合職、営業職として15年以上働いてきました。
帯同が決まり、いろいろ考えた末に現地で大学院に通うことに決めました。
こちらへ来た当初はまだ子供はいませんでしたが、在学中に妊娠、卒業後の2018年5月に出産し、同9月には現地で仕事を再開することになりました。
どうして「大学院に通う」という選択をしたのですか?
自分の性格上、専業主婦は性に合わないのと、この先「夫のために自分のキャリアを中断した」という思いを抱きたくなかったので、「キャリア継続につながる目的を持った上で帯同しよう」と考えました。
始めは、自分の勤める会社に現地オフィスへの転勤を打診したり、現地での職探しも検討しました。
しかしいずれも難しく、「せっかく離職するのなら、その期間でしかできないことをしよう」と考え、フルタイムで大学院に通うことを決めました。
通信教育やパートタイム(集中講義型)のコースも検討しましたが、日々、他人と議論するような場が欲しかったので、あえてフルタイムで通学するコースを選びました。
また、自分の勤めていた会社の「配偶者転勤に伴う退職者の再雇用制度」では、「自己研鑽に努め勤労意欲があること」を重要視していたため、「大学院でMBAを取るのが対会社的にもいいだろう」と考えました。
実現するために、どんな努力や取り組みをされましたか?
夫の海外赴任が決まった後、自分の転勤について会社に交渉していたのと、大学院を決めるための説明会などに参加していたため、受験先を決めてから入学願書締め切りの9月までは数ヶ月しかありませんでした。
そのため短期間でGMAT(経営大学院へ入学する際に実施される適正テスト)の点数を上げるための勉強には苦労しました。
GMATのmath(数学。GMATの科目の1つ。)が致命的に弱かったので、週末にGMATの予備校に通って勉強しました。
家族へはどんな協力を、どのように求めましたか?
夫は元々私のキャリア継続に理解があり、MBA取得を思いついた段階から非常に協力的で、先に赴任している間に大学院の資料の取り寄せや、説明会の申し込みなどを積極的に行ってくれました。GMATで苦戦していた時は厳しく叱咤激励し、応援してくれました。
帯同と同時に入学した後も、奥様付き合いやゴルフなどの家族付き合いにおいて、可能な限り、学業と大学院関連の予定を優先させてくれました。ビジネスコンペや提携大学院でのプログラム参加のために海外へ出向く際も、帯同家族の出入国が管理されている中で、快く会社などへの手続きを取り、送り出してくれたことにも感謝しています。
日々の生活では、元々家事に時間をかけていなかったので、影響はありませんでした。まだ子供もおらず、夫も長期出張が多くて不在がちでしたし、掃除と洗濯は夫が単身赴任の頃からお願いしていた出入りのメイドさんに継続してもらいました。家事は自分の食事やお弁当を作る程度でしたので、特殊な例かもしれません。
難しかった点、苦労した点はどんなところですか?
意欲・関心・バックグランド(国籍・文化・業界・業務経験・知識量)が全く違うクラスメイトたちとのグループワークで、いかに彼らをリードしてグループをまとめ、期限内に課題を納得のいくものに仕上げていくかに苦労しました。
前職で「様々な関係者と足並みをそろえて問題解決をしていく」という経験をしてきたこともあり、グループでは自然と私がリーダーになりました。
しかし、私がリーダーをすれば楽だと(自分も周りも)気が付き、私にばかり任せるようになってしまったため、それ以降はいかに彼らにリードを取らせていくかを念頭にグループ課題を進めていていきました。
これはなかなかに難しい経験でした。
また、クラスメイトは20代後半〜30代初めの独身者が多く、ほとんどがキャンパス内の寮で生活していたため、グループワークをするにも24時間を無尽蔵に使おうとする傾向がありました。
その中で、ダラダラせずにタイムマネジメントをしっかりやらせるのも大変でした。
実際に大学院に通っての今の心境は?得たもの何ですか?
上記の苦労した点は、将来的に職場に復帰し、海外オフィスで外国人スタッフをマネジメントしたり育成する際に役立つ経験になりました。
また、フィリピンやアジアの経済、ビジネス環境、文化への理解も深まりました。
一方で、やはり学業は所詮学業、「現場感や緊張感、達成感のある仕事の方が断然楽しい」ということにも気が付きました。たまたま卒業後に元勤め先の現地オフィスから声がかかり、早々に職場復帰することができました。
今後は家庭と仕事の両立というワーキングマザーの課題を、私なりに取り組んでいきたいと思います。
ワンポイントアドバイスがあれば、ぜひ!
帯同する際に大学院に行くこと(通信教育含む)を検討されている方は、ぜひ早いうちから準備を始めてください。
私は学部時代にイギリスの大学への留学経験があり、仕事でも英語を多用する業務に携わっていましたが、GMATについてはコツと訓練が必要で、短期間での準備はとても大変でした。
英文履歴書の作成、語学(エッセイライティングのテクニックを含む)、出願に必要な公的試験の勉強(GMAT, LSAT, TOFEL、IELTSなど)などを始めておくことをお勧めします。



