アメリカ・ニューヨーク州ウェストチェスターでお子さんが現地校(幼稚園、小学部)に通っている、Junkoさんへのインタビューです。学校の選び方、過ごし方、アメリカならではの事情などお聞きしました。
自己紹介をお願いします
Junkoです。2016年からアメリカ、ニューヨーク州ウェストチェスター郡ライ(Rye) 市に住んでいます。6歳の息子と2歳の娘がいます。
お子さまはどのような幼稚園・学校に通っていますか?
息子は3歳の時に、ライ市にある現地プリスクールに入園して2年通い、5歳からは現地エレメンタリースクール内のキンダーガーテンクラスに通っています。
また、娘も1歳から息子と同じプリスクールに入園しました。その翌年には日系幼稚園にも入園し、週に2日ずつ通っています。
アメリカのプリスクールとは、日本でいう幼稚園にあたり、義務教育が始まる前に通います。アメリカの義務教育は、1年目はキンダーガーテン、2年目からエレメンタリースクールとして6年間、ミドルスクール3年間、ハイスクール3年間の、合計13年間です。キンダーガーテンクラスは、エレメンタリースクールの敷地内にあることが一般的です。
その選択をされた理由をお聞かせください。また、いつ頃から考え始めましたか?
せっかくのアメリカ生活なので、私自身も英語の勉強ができるよいチャンス!ととらえ、可能な限り現地の学校を選ぼうと思っていました。日系幼稚園、現地プリスクール両方に体験に行って息子に感想を聞くと、どちらも楽しいとのことだったので現地プリスクールを選びました。
息子のプリスクールがよかったことから、アメリカで生まれた娘は、迷わず同じプリスクールの1歳児クラスから通園させました。
帰国後のことも考えると、日本人のコミュニティでの経験も必要だと考えています。そのため、娘はプリスクールに通いはじめた1年後からは、並行して日系幼稚園にも通うようになりました。
息子は現地校のみで、日本語教育については、会社から補助のでる通信教育で平仮名や数を勉強していました。そして、エレメンタリースクールへの進級をきっかけに、日系の学習塾に通うことに決めました。
我が家の子どもは通っていませんが、近所に年中から通うことのできる日本人の補習授業校があり、多くの方が通っています。
どんな情報を参考にされましたか?実際に見学する機会はありましたか?
日系幼稚園については、日本人向けの「J.One不動産による情報サイト」で調べました。
http://westchester-greenwich-realestate.com/room-school-america.aspx
現地プリスクールはそれほど数が多くないので、各スクールのサイトを一つひとつ訪問しました。また、日系、現地校問わず、ほとんどのスクールは見学することができます。
日本の幼稚園は、若くて優しくてカワイイ感じの先生が多いのに対し、現地のプリスクールは年配の先生が多いことに驚きました。ベテランならではのプロ意識を感じました。
私の住むライ市では、5歳でキンダーガーテンへ入学させるか、1年遅らせて6歳で入学させるかを保護者と先生で決めることができます。
1年遅らせる理由には、
①9月入学の時点で、子どもがキンダーガーテンのカリキュラムに対して未熟だと考えるから
②運動能力や学習能力の面で他のクラスメイトより優位になると考えるから
という2パターンがあるようです。
ライ市周辺では、市内で学生生活13年間を過ごすことが一般的です。そのため、エレメンタリースクールで定着したキャラクターやポジションがその後の学生生活に大きく影響すると考える傾向があるみたいです。
実際に息子のクラスには、1歳年上の生徒が3~4割在籍しています。彼らはスポーツも勉強もよくでき、クラスをリードする存在です。
ズバリ何が決め手となって、その幼稚園・学校を選びましたか?
プリスクールの生徒数は1クラス約20名が一般的ですが、選んだプリスクールは1クラス12〜16名の少人数制だったため、息子の性格に合っていると思いました。また、温かく落ち着いた先生方に魅力を感じて決めました。
義務教育については、私が住むエリアで公立学校(キンダーガーテン~ハイスクール)を選ぶ場合、住んでいる場所で通う学校が決まっています。お隣のコネチカット州のグリニッチというところに日本人学校があるのですが、住んでいる地域の現地公立学校が非常に評判のよいところだったので、他と迷うことなく決めました。
実際に通わせてみて、よかったことは何ですか?
プリスクールでも現地公立学校でもベテランの先生が多く、よい先生方に出会えたことで息子も娘ものびのびと過ごしています。どの先生も、一人ひとりの性格をよく理解した上で子どもに接しているのがよくわかります。
そして、このライ市周辺は世界各国の駐在員をはじめ移民の方も多く、さまざまな国の親子と友達になれたこともよかったです。昨年度、息子の学校には22ヵ国の生徒がいたようです。