海外で出産しました【インド・アーメダバード】

妊娠・出産(子育て体験談)

インド・アーメダバードに滞在中、第3子を出産されたこまどりさんのインタビューです。

自己紹介をお願いします

こまどりです。2019年12月より夫の駐在に同行し、インド・アーメダバードに住んでいます。子どもが3人います。2020年3月、上の子どもたちが4歳、1歳の時に3人目の子どもをインドで出産しました。

妊娠健診~出産まで、簡単に流れ(スケジュール)を教えてください

2019年12月、妊娠25週の時に渡印し、妊娠27週で Zydus Hospital にて妊婦健診を受けました。立会い出産希望でしたが、その院ではできないと言われ、妊娠31週で KD Hospital へ転院しました。以降、同病院で妊婦健診・出産をしました。

病院受診時や入院中はWellBe(海外医療対応サービス)を利用し、通訳などのサポートを受けました。妊婦健診などの受診時は毎回付き添って、院内の移動補助や通訳をしてもらいました。

アーメダバードの担当者は男性のみでしたが、入院中はムンバイから女性スタッフが来てくれました。出産当日は産後状態が落ち着くまで、ほぼ1日中付き添ってくれました。退院まで毎日病室に来てくれ、医師への質問や気になる点などを訳してくれました。

医師は英語を話せますが、看護師の中にはヒンディー語しか話せない方もいました。緊急時は、電話にて急遽通訳してもらうことが可能でした。私自身の英語はカタコトで、医療英語は難しく、さらにインド英語は訛りもあるので、とても助かりました。

妊婦健診の流れを教えてください

<健診の流れ>

超音波専門医によるエコー → 産婦人科医による診察(問診、エコー)、超音波専門医のエコーレポートの説明 
→ 必要に応じて薬の処方

Zydus Hospital、KD Hospitalとも超音波専門医がおり、妊婦健診の2~3回に1度、胎児の状態を詳しくエコーしてもらいました。血圧測定は実施したりしなかったりで、尿検査は1度だけありました。産婦人科医の診察のみの日は、エコーを2~3分行った後に問診をするくらいでとてもシンプルでした。

海外と日本で妊婦健診に違いがあったら、教えてください

エコー時は基本的に家族の立会いはしないようです。KD Hospitalでは「どうしても」と希望して、家族同席でエコーをしてもらいました。

日本ではエコーの際、胎児の様子や大きさを説明してもらいましたが、こちらではエコー中の会話はありませんでした。超音波専門医が黙々とエコーをし、画面は私からは見えにくい位置にありました。エコーが終わってから、胎児の様子の説明がありました。

尿検査・血液検査は初回のみでした。血圧・体重も測ったり測らなかったりでした。日本に比べて妊婦の体調管理がゆるかったです。

海外での妊婦健診で、不安や心配なことはありましたか?

赤ちゃんが順調に育っているか、何か異常があった時に適切な診断や対処をしてもらえるか、終始不安でした。

健診で「子宮頚管長が短い、また羊水量が少ない」と言われ、薬を処方してもらいました。日本で健診を受けたとしても同様の診断だったのか、薬の用法・用量も日本と変わらないのか心配でした。自分でインターネットで調べたり、日本にいる知り合いの医療従事者に相談しました。また出産時・産後をイメージしたかったので、いろいろと質問しました。
具体的には

  • 入院時の持ち物
  • 計画分娩は可能か
  • 産後の入院中は、家族は何人まで宿泊可能か

といった内容です。

また上の子どもたちの分娩時間が短かったため、産気づいてから病院に間に合うか不安だということも伝えました。しかし、「まだ先のことだから分からない、心配しなくていい」とあまり向き合ってもらえませんでした。出産ぎりぎりまで不安・心配が解消されないままでした。

出産までの流れを教えてください

KD Hospitalで出産しました。妊娠38週過ぎの妊婦健診時に、羊水量が減っていたため、翌日に誘発分娩することになりました。翌日早朝に予定入院し、9時過ぎに誘発開始、15時前に出産しました。

なぜ、海外での出産を選ばれたのですか?不安はありましたか?

家族で妊娠~出産を迎え、子育てをしたかったからです。インド・アーメダバードで出産した日本人の情報があまりなかったので、無事に産まれるか、最後まで不安でいっぱいでした。

海外と日本で出産に関して、違いはありましたか?

インドでは帝王切開が多いようです。これまで自然分娩だったため、本当に必要な時以外は帝王切開をしないよう医師へお願いしました。

入院期間は2泊3日と短いです。 分娩室にスタッフが多いです。産婦人科医・麻酔科医など5~6名の医師に加え、看護師が数名いました。 出産前にアンダーヘアを剃毛されました。

海外出産してよかったこと、困ったことについて教えてください

<よかったこと>
家族で赤ちゃんの誕生を迎えられたことです。また文化や医療面において、日本との違いを知ることができ、いい経験になりました。

<困ったこと>
言葉が通じにくく、文化やものの考え方・価値観が違うため、出産時~入院中はストレスが大きかったです。
具体的に例をあげると、

  • 23時ごろに部屋の片づけに来たり、お茶を持ってくる
  • 看護師から赤ちゃんのケア(授乳、オムツ交換、沐浴など)についての指導・助言などがなかった
  • 看護師が赤ちゃんとの2ショット写真を撮る

などといったことがありました。
赤ちゃんケアのアドバイスがなかったので、初産だったらかなり戸惑い、困っていたと思います。

赤ちゃんとの写真については、産後の分娩室や病室で看護師複数人が、スマートフォンで赤ちゃんと自撮りをしていました。私への断りもありませんし、後日写真を頂くこともありませんでした。単に、撮りたいから撮ったという印象です。他の赤ちゃんにもそうなのか、日本人が珍しいから撮ったのかは定かではありません。

出産前後に、特別にお手伝いはお願いされましたか?

産前産後、私の父に来てもらいました。

その時の準備などについて、教えてください

<妊娠してから>
「妊娠38週ごろにインドへ来て、2週間程度滞在してほしい」と父に依頼

<妊娠36週ごろ>
妊娠経過や体調を見ながら、父の往路の航空券を手配

<妊娠38週>
父がインドへ到着

<出産まで>
父が私たちの生活リズムに慣れて、スムーズなサポートを得られるように、以下のようなことを一緒にして過ごした

  • 買い物
  • 子どものスクールの送迎
  • 公園や近所のキッズスペースで遊ぶ
  • 家や病院の近くの散策など

<産後10日>
産後の体調や新型コロナウイルスによる影響を考慮し、父が帰国

お手伝いをお願いしてよかったことについて教えてください

父に来てもらってよかったことは、以下のようなことでした。

  • 上の子どもたちの遊び相手や買い物をしてくれて、とても助かった
  • スクールの送り迎えを代わりにしてもらったり、家で赤ちゃんと留守番してくれて助かった
  • 日中に大人の話し相手がいることで、私の精神的ストレスが減った

もし、また出産するとしたら、海外出産を選びますか?

私にとって家族そろって過ごすことが一番なので、その時に海外赴任をしていたら、また海外出産を選ぶと思います。
しかし日本か海外かで選べるのであれば、安心・安全・安楽な日本での出産を選びます。

海外での妊婦健診、出産費用は日本より高いと聞きますが、いかがでしたか?

日本では妊婦健診は自治体の補助がありますが、インドではすべて自費でした。そのため、負担額は日本より多いと思います。
出産費用は日本ほど高くありません。入院する部屋によっても金額は大きく変わると思います。私は個室を選びました。

妊娠、出産、産後を通じて、必要なものはどのように揃えましたか?日本で調達した方がいいものはありましたか?

必要そうなものはほとんど日本から持ってきました(入院中のパジャマ、産褥パッド、授乳パッド、粉ミルク、新生児用オムツ、おしりふきなど)。

赤ちゃんに使うもの、特に直接肌に触れる・摂取するものは日本から持ってきた方が安心だと思います(オムツ、おしりふき、粉ミルク、肌着など)。これまでの産後に馬油をよく使っていたので日本から持ってきました。産前産後の乳頭ケアや赤ちゃんが便秘の時の綿棒刺激など、今でも重宝しています。

住んでいる国ならではの習慣や困った経験はありますか?どのように対処されましたか?

子どもが熱を出した時、ジンジャー入りの飲み物や手足に塗るオイルを勧められました。

インドでは、母親は産後1カ月間、摂取を控える食べ物があります。カード(ヨーグルトのようなもの)、酢、ドライマンゴー、りんご、バナナ、キウイ、ザクロ、唐辛子、米、冷たい飲み物などです。これらの食材は体を冷やすため、産後の体や子宮によくないそうです。
日本では普通に食べる身近な食材なので、近所に住む現地の方に「食べても大丈夫なの?」と聞かれたことがありました。産後に食べるといいと言われている食材もあります。牛乳、ココナッツ、ドライフルーツ、ブラックペッパー、ターメリック、ジンジャー、ギー、パパイヤ、豆、野菜スープなどです。

これから妊婦健診〜出産を迎える方にメッセージをお願いします。

無事に赤ちゃんを迎えるまでは不安が大きいと思います。だからこそ、ご自分が納得するまで医師やご家族と話し、不安を少しでも解消することが大切だと思います。

出産は何度も経験できることではなく、また何事にも代えがたい家族との思い出にもなります。後悔のないよう、迷ったときにはご家族としっかり話し合い、選択し、その答えに自信をもって出産を迎えてください。

運営メンバーかな
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