海外でインターナショナルスクール(小学校)に通っています【シンガポール】

シンガポール

シンガポールでお子さんがインターナショナルスクール(以下、インター校)に通っているKFKさんへのインタビューです。学校を選ぶまで、入学の流れや学校生活、また補習校についても伺いました。

自己紹介をお願いします。

KFKです。7歳の息子と4歳の娘がいます。シンガポール滞在9年目です。
今回は、息子の学校選びについて紹介します。

お子さまはどのような学校に通っていますか?

2016年1月~2020年12月 ローカルのChild Care Center(以下、ローカル保育園)
2021年1月~ インター校のY1(小学1年生)
〈息子のインター校は1月始まり、12月終わりです〉
2021年4月~ シンガポール日本語補習授業校(以下、補習校)

その選択をされた理由をお聞かせください。また、いつ頃から考えはじめましたか?

〇インター校
息子がK1(年中に相当)になった頃からです。インター校を選んだのは、消去法でした。息子は、1歳半からローカル保育園に通い、卒園まで過ごしました。そのため、クラスメイトと同じローカル小学校を希望したのですが、外国人(=帯同VISA所持者)に対する枠が非常に少なく、教育省の選考に漏れました。
シンガポールのローカル小学校への入学は、教育省の専用サイトから申請する必要があります。申請には優先順位があり、シンガポール国民→永住権保持者。その後、定員割れしている学校があれば、外国人が申請できる仕組みです。息子は外国人枠で申請をしましたが、選考に漏れたというわけです。

次の選択肢は、シンガポールの東と西に1校ずつある日本人小学校でした。私たちの住まいはどちらの学校からも遠く、スクールバスが来ないので、引っ越しを検討しました。しかし、納得のいく家が見つからなかった上に、現在住んでいる家の契約破棄に伴う違約金や夫の職場への通勤時間、4歳の娘に転園が必要なことも足かせとなり、断念しました。

そして、残ったのがインター校というわけです。しかも、諸事情を考えると候補は1校のみでした。開校3年目の超小規模校ですが、こちらの学校に決めました。
(日本人学校や各インター校のスクールバスが来る地区に住んでいる場合は、より多くの選択肢があります。)

〇日本語補習校
入学を決めたのはK2(年長相当)になってからです。
息子は日系の学校に通ったことがありません。本帰国した時に、日本語や生活習慣、授業内容などで戸惑うことが多いと予想して入学を決めました。また、今のインター校は児童数が少ないので、大人数の学校の雰囲気を体験させたいと考えました。

どんな情報を参考にされましたか?実際に見学する機会はありましたか?

〇インター校
日系のフリーペーパーや口コミです。
インター校にお子さんが通っている日本人やローカルの友人たちから情報を得ました。
正式な見学は2校しました。校内には入らないまでも、家からの通学経路を確認しがてら場所を見に行った学校が他に5~6校あります。

〇日本語補習校
お子さんが補習校に通っている友人たちから、情報をもらいました。
見学はなく、願書の受け取りと提出のために学校へ行きました。
2021年度の場合は、コロナ禍により対面ではなくオンラインでの説明会でした。

ズバリ、何が決め手となって、その幼稚園・学校を選びましたか?

〇インター校
予算と家からの距離。また、日本語の授業が毎週4時間あることと、美術や体育、総合学習に力を入れていて、それらに息子が大変興味を示したためです。

〇日本語補習校
息子の「行ってみたい」のひと言。
夫は補習校への入学にあまり気が進まなかったようでした。授業のある土曜日は、朝に1時間程度のサッカースクールがあり、午後から補習校に通うのは無理があるのではと心配していました。
また、補習校は週1回3コマの授業で1週間分のカリキュラムをこなすため、授業の進度が早いです。宿題として家庭で補わなければならない部分も沢山あります。インター校の宿題と補習校の宿題の両方を本人がこなせるか、親もサポートできるか不安があったようです。

実際に通わせてみて、よかったことは何ですか?

〇インター校
日本語に関しては、語彙が増え会話力がグッと伸びました。
校内に日本人児童が7~8人いるので、子ども同士の会話ができる影響だと思われます。
息子は絵を描くことや工作が好きなのですが、ローカル保育園は勉強中心でそういった時間が少なかったです。こちらの学校では、美術の時間のほかに総合学習や科学の授業でも絵を描いたり工作をしたりして学んでいくので、とても楽しいと話しています。

〇日本語補習校
「日本の学校」を楽しく体験してきてくれること。
補習校の授業は、日本人小学校の校舎を借りて土曜の午後に行われています。
日本式の学校や教室のしつらえ、校内では上履きに履き替えること、授業の受け方や発表の仕方、日本式の行儀作法など、息子には目新しいことばかりのようです。それらをクラスメイトと一緒に学べるのが楽しいと言っていますし、親が説明するよりも理解が早いです。

期待や予想と違っていたことはありましたか?

〇日本語補習校
シンガポールのソフトロックダウンのために、通い始めて1カ月でオンライン授業になってしまったこと。(2021年5月時点)

日本との違いで戸惑ったことがあれば、教えてください。

〇インター校
インター校のあるあるになりますが、休みが多い!
また、小学校入学のために、インター校を「滑り止め」として受けたこと。
数少ない外国人枠を目指してローカル小学校を希望したので、「滑り止め」の準備が必要でした。ローカルの各学校(幼稚園・保育園を含む)は1月始まり12月終わりのスケジュールです。一方、インター校は、学校によって新学期の始まりが異なります。また、生徒の生まれ年・生まれ月の区切りが各校で違います。8月~9月に新学期が始まるインター校では、ローカル小学校の第三次募集(外国人枠)の結果を待っている間に、入学試験が終わってしまったり、定員が埋まってしまったりする可能性がありました。そのため、ローカル保育園のスケジュール・インター校のスケジュール・ローカル小学校への出願スケジュールを見ながら、滑り止め校を受ける必要がありました。
具体的には、
2020年5月~6月 外国人枠でローカル小学校への出願申請
2020年6月    インター校へ出願と面接試験
2020年10月    ローカル小学校外国人枠の結果発表
2020年10月下旬  インター校入学手続き
2020年12月末   ローカル保育園卒園
2021年1月    インター校入学
息子のインター校は1月始まりでしたが、定員が埋まってしまう不安があったので、ローカル小学校への出願と並行してインター校の面接試験を受けておきました。

学校選びについて、お子さまとはどのような相談をされましたか?また、通われたお子さまの感想はいかがですか?

〇インター校
ローカル保育園のクラスメイトと同じ小学校にはおそらく通えないので、違う小学校を受けてみようという話はしました。インター校の面接試験後に校内を案内してもらったところ、一目で気に入った様子でした。
ローカル保育園は行儀作法が厳しく勉強が中心で「行きたくない」と言うこともありましたが、今は「早く行こうよ!」と親が急かされるほど学校が楽しいそうです。

〇日本語補習校
日本の学校とローカル保育園・インター校との違いについてと、いずれ日本に帰ったら日本の学校に通うことを説明しました。また、補習校では日本の季節に合わせた行事や集会・運動会などがあること、毎日宿題をすることを話しました。

入学前にやっておいてよかったことがあれば、教えてください。

インター校での日本語の授業と補習校に備えて、ひらがなとカタカナをドリルで1冊分ずつ練習しました。
補習校のホームページに『入学試験について(お役立ち情報)』が掲載されているので、そちらを参考にしました。

補習校の入学前に、語学学習以外でやっておいてよかったことがあれば、教えてください。

面接の練習。4月入学の小学1年生への入学試験は、授業形式の集団面接と聞いていたので。
日本の小学校での生活について、本を読んであげたり写真を見せたりしました。ローカル保育園では裸足、インター校では靴のままの生活で、息子は上履きを履いたことがありません。日本の小学校では、上履きに履き替えること、1人ひとりに机と椅子があり、黒板に向かって全員前を向いて授業を受けることなど、ローカル保育園やインター校との違いを話しました。

お子さまの今後の学校、教育について、どのようにお考えですか?

滞在9年目に入りますが、コロナ禍により本帰国の時期が未定です。
息子と娘が何年生で日本に戻るのか分かりませんが、日本の学校を経験していない2人のために帰国子女を受け入れたことのある学校を探す予定です。

これから海外で学校選びをされる方へメッセージをお願いします。

インター校の中には、入学時に語学力を問う学校とそれほど問わない学校があります。もし語学の面が少し不安でも、インター校に興味があるのなら、ぜひ何校でも問い合わせや見学をすることをオススメします。
いくつか見学することによって、自分たちが何を重視して、何を妥協すべきかがはっきりと見えてきます。例えば、通学時間、立地、施設設備、学費、カリキュラム、日本語クラスの有無、給食の有無……。
そこで「この学校なら行けそう」「行ってみたい」「行かせたい」と前進するかもしれないし、「日本人学校に」と落ち着くかもしれません。

また、インター校に通うと日本語をどう維持するか、帰国した時に日本の学校の勉強についていくには?と考えると思います。
シンガポールで日本語や日本の学校での勉強を維持するには、
・日本語補習校(日本政府から「在外教育施設」、シンガポール政府から「正式な教育機関」として認められた学校)
・日本文化継承校(日本国籍を持ちながらも海外生活が長く、早急な日本への帰国予定がない、もしくはシンポールに永住する子どもたちを主な対象とした、日本語と文化の両面を学ぶ学校)
・日系の塾各種
・対面やオンラインでの家庭教師
・通信教育
など、いくつもの方法があります。
帰国の予定やご両親とお子さんの意向を踏まえて、ご家庭に合う方法を探ることをオススメします。

「焦らず、慌てず、諦めず」
素敵な学校が見つかりますように!

運営メンバーくるみ
駐妻caféでは、シンガポールの生活情報、出産・育児・教育情報についても掲載しています。ぜひご覧ください!

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