海外から帰国し公立小中学校に通っています【アメリカ現地校→日本公立小中学校】

本帰国後の学校選び

アメリカの現地校に通った2人のお子さんと帰国し、公立小中学校へ転入させた体験をミルクさんに聞きました。

自己紹介をお願いします。

ミルクです。夫、息子2人の4人家族です。2016年から2020年までの4年4カ月間、アメリカに滞在しました。本帰国して1年が経ちました。

帰国時のお子さまの年齢を教えてください。

長男13才(中学2年)、次男9才(小学4年)の夏に帰国しました。

お子さまは海外でどのような学校に通い、帰国時にどんな選択をされましたか?

アメリカでは、2人とも平日は現地校に通い、土曜日は日本語補習校に通いました。渡航時は長男9歳(3rd  Grade)、次男は5歳(Kinder)でした。

帰国後は、渡米前に住んでいた地域の公立小中学校に転入しました。帰国子女はほとんどいない学校です。

帰国後にその選択をされた理由をお聞かせください。

まず、子どもたちが日本語での会話に不自由がなく、公立学校の授業についていけそうだったことがあります。加えて、馴染みがある地域で友だちが何人もいたので、とてもよい環境だったことも理由のひとつです。

小学校4年生の次男については、長男が小学校低学年まで通っていた学校に転入を決めました。ほかの選択肢は考えませんでした。

中学2年生の長男に関しては、帰国子女を受け入れている学校の編入試験を受けることも検討しましたが、結局はこのタイミングで受験をしないことに決めました。候補として考えたある学校は、帰国後2年間は帰国子女としての受験資格があるので、高校受験のタイミングでも帰国子女枠で受けることができます。一旦は公立中学校で過ごし、高校受験で帰国子女枠も含めた複数の選択肢の中から、行きたい高校を受験するのがよいのではと考えました。

帰国子女の編入試験を行っている中学校は多くないため、あらかじめ、どのタイミングで帰国するのか、どのような進路を選ぶのかを考えておくことをおすすめします。

周囲では、帰国子女枠で高校入試を受けられるタイミングに帰国したいと希望されていることが多いです。

どんな情報を参考にされましたか? 実際に見学する機会はありましたか?

  • 学校のウェブサイト
  • 一時帰国した際に帰国子女受け入れ校の学校見学に参加。
  • 帰国子女向けのオンライン学校説明会に参加。
  • 公立小中学校には、事前に帰国子女受け入れ経験の有無を確認。学校が対応に慣れているか知りたかったためです。次男に関しては、はじめて日本の小学校に通うこと、日本の生活に慣れていないため学校側のサポートがあるかどうかを確認しました。

実際に通わせてみて、よかったことは何ですか? 

  • 近所に友だちができた。
  • 長男は、アメリカ現地校で習ったスキル(英語・パソコン)を活かすことができ、周りの同級生に頼られて自信がついたようです。
  • 帰国子女がほとんどいない学校だったため、転校時は周りの子どもたちが物珍しさから色々話しかけてきてくれ、友だちがすぐにできたようです。本人たちもうれしそうにしていました。

海外の学校や生活との違いで戸惑ったことがあれば教えてください。親として、お子さまをフォローしたり、気をつけていたことがあれば教えてください。  

  • 子どもだけでの登下校。
  • 親を通さずに友だちと遊ぶ約束をして、遊びに出かけること。
  • 次男は学校で使う言葉(筆記用具、登校、図工、班、当番など)を知らず、戸惑うことが多かったです。最初は、一緒に漢字の勉強をしました。
  • 本帰国してすぐは、日本の学校生活で気になったことを家庭で共有して不安を解消するよう心がけました。日本とアメリカの違いを話して、議論を楽しむ場にもなりました。

帰国後の学校選びについて、お子さまとどのような相談をされましたか? また、通われたお子さまはどんな感想をお持ちですか?

長男には、学校の選択肢とそれぞれのよい点などを伝えて話し合って決めました。

次男には、「お兄ちゃんが以前通っていた学校に行くことになるよ」と伝えました。

本帰国が決まった時は、「アメリカの学校にずっと通いたい、日本に帰りたくない」と言っていた息子たちでしたが、今は日本の学校に楽しく通っています。

日本の学校に転入するにあたり、準備されたことはありますか? 

在米中に日本語補習校に通ったことが、とても役に立ちました。宿題はとても多くて大変でしたが、同年代の日本人の子どもたちとの交流や、日本ならではの行事を体験でき楽しんで通っていました。

帰国後、日本の学校生活にスムーズに移行できたのは日本語補習校に通ったおかげです。

お子さまの語学学習はどうされていますか? 

  • 日本語:日常会話に関しては不自由がありませんでした。長男は漢字が苦手で、受験勉強で苦労しています。次男は、知らない日本語がたくさんありましたが、帰国してから新しい言葉や漢字を急速に習得しています。

  • 英語:長男は、海外子女教育財団の英語保持クラスに参加。次男は、週に1回、アメリカ在住時の家庭教師からオンラインでリーディングとライティングの授業を受けています。英語は習得ペースが落ちていますが、それは自然の流れだと理解しています。

他には、「英検の勉強、現地ニュースを見る、興味のありそうな英語の記事の意見交換、スポーツや関心のあるYouTubeを見る、興味のある内容(音楽や動画作成など)のオンラインコースを英語で学ぶ、現地の友だちと連絡を取ったりゲームをしたりする」などです。毎日、毎週というわけではありませんが、できる範囲で少しずつ続けています。

海外生活中にお子さまとしておいてよかったと感じることはありますか?

  1. 学校の勉強を頑張ったこと。渡米時は、勉強の言語面で大変なことが多くあり、親のサポートが必要でした。最初の数カ月は、毎日夜の23時くらいまで一緒に宿題をやったことを今でも覚えています。結果的には、アメリカならではの授業、学習ツールを使った勉強を体験でき、エッセイを書くなど、考える力を養うことができました。

  2. 地元の野球チームに入ったこと。スポーツを通じてたくさんの友だちを作ることができてよかったです。野球がアメリカの地域社会に根付いていることを知り、スポーツを楽しむ空気を体感できたのは、とても貴重な体験でした。国籍問わず、多様な人たちとの交流ができました。言語習得のうえでも、友だちと話したいという気持ちは、一番のモチベーションになったと思います。

  3. 旅行。長期休暇の時には、アメリカ国内やカナダ、メキシコなどを旅行しました。自然の壮大さを体感でき、現地校で習っていたアメリカやメキシコの歴史に触れることができました。帰国後は、子どもたちが部活や習いごとなどで忙しく、家族旅行にはほとんど出かけていません。海外滞在中に家族旅行にたくさん行けてよかったです。

お子さまの今後の学校、教育について、どのようにお考えですか?

長男は、中学3年生の受験生です。高校は、帰国子女枠入試を行っている学校を中心に受験する予定です。

次男は、アメリカではじめた野球に打ち込んでいます。再び海外に住みたい、将来はまたアメリカで野球をしたいという夢を持っています。

息子たちにとって海外生活は、小さな日本から大海原に出て行ったようなものだと思います。はじめは混乱もありましたが、おかげで大きく成長したと感じています。将来は、自分のやりたいことを見つけて、自立した人生を歩んでいってほしいです。

これから本帰国し、学校選びをされる方へメッセージをお願いします。 

海外で生活している子どもにとって、日本での学校生活はなかなかイメージが湧きづらいものです。一時帰国時に学校訪問をしたり、オンラインの学校説明会に参加することで、子どもも日本の学校に通うことをイメージできると思います。

また、限りのある海外生活をぜひ楽しんでほしいです。我が家も本帰国の前は、息子たちが日本の学校でやっていけるのか、とても不安に思いました。しかし、いざ帰国してみると、何とか楽しくやっています。海外生活中は、帰国後の教育で悩み、受験勉強に多くの時間を費やす方も多いと思います。無理をして現地の生活を満喫できないのは本末転倒なので、できる範囲で準備を進めつつも、お子さんを信じて今の生活を大いに楽しんでほしいです。

海外でたくましく生きてきたお子さんたちならば、帰国後もきっと道はひらけると思います。応援しています!

運営メンバーかな
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