五大陸を巡るシリーズ【紫外線対策どうしてる?】

今年は本格的な夏を迎える前に世界各地で異常な暑さとなっていますね。いつも以上に紫外線対策が気になる方も多いのではないでしょうか?

地域によって強さが異なる紫外線。海外では滞在国によってケアの仕方も様々です。

これから渡航される方や、改めて紫外線対策を考えはじめた方は、

「どんなアイテムを購入できるの?」「みんなは何に気をつけてケアしているの?」「おすすめの日焼け止めが知りたい!」「日焼け止め以外にも、紫外線対策グッズはあるの?」

など気になることが多いのではないでしょうか。

今回はアジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オーストラリアの5大陸に渡航中の駐在ファミリーカフェメンバー(30〜50代)6名で座談会を開催し、滞在国における紫外線対策について話をしました。生活してみて分かった日本との違い、実際に使用しているアイテムなどについてお伝えします。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

メンバー紹介

YUI
40代後半。2015年にシンガポールへ渡航、2018年からは中国在住。どちらの国も日本より紫外線が強い環境。シンガポール渡航当初、紫外線対策を怠ったことで白内障に。その後は常にサングラスを着用している。現在はシミ・シワ対策を模索中。
綾子
40代半ば。2019年から2022年6月までドイツ・デュッセルドルフ在住。皮膚が薄くシミ・シワができやすい乾燥肌。ドイツでは春先から夏まで紫外線が強く、水道水は硬水、乾燥気候ということもあり、シミが増えてしまったのが悩み。帰国後はシミ取りのレーザー治療を検討中。
CHIE
30代後半。2019年からアメリカ東海岸在住。青森県と同じ緯度ではあるものの、日差しが強いため、外出時は常にサングラスを着用している。日焼けをすると赤くなる肌質のため、日焼けのアフターケアに興味がある。
sawa
40代半ば。2019年まで約6年間オーストラリア在住。日焼けをするとすぐに黒くなる肌質。これまで「日光を浴びるのは身体にとって良い効果もあるのでは」と思い対策をおろそかにしてきたが、年齢とともにケアの必要性を実感しつつある。
Mami
50代前半。2021年からモーリシャス在住。シミ・そばかすが気になり、室内でも日焼け止めを塗るよう心がけているものの、すでに日焼けが定着。紫外線に関する情報や対策グッズが入手しづらいのが悩み。綾子と同じく、帰国後はシミ取りのレーザー治療を検討中。
MIKU
30代後半。2017年に中国へ渡航。コロナの影響により長期一時帰国を経て、2022年4月からベトナム・ホーチミン在住。日焼けをするとすぐに黒くなり、シミもできやすい肌質。ベトナムでの滞在歴はまだ2カ月であるものの、すでに日焼けが定着。腕のシミやそばかすが増えてしまったため、紫外線対策や日焼けのアフターケアに興味がある。

地域ごとの紫外線状況

CHIE
(アメリカ東海岸)
アメリカの紫外線や日差しは日本に比べて強いので驚きました。国によってどんな特徴があるのでしょうか?
YUI
(中国)
上海は鹿児島と同じ緯度ですが、夏は日本よりも暑さ・日差しが厳しく、長時間外にいるのが辛い状況。紫外線もとても気になります。春秋冬はあまり日差しの強さを感じることはありません。
sawa
(オーストラリア・パース)
鹿児島市と姉妹都市でもあるオーストラリア西部パースは、真夏の気温が40度近くなります。けれどアジア圏と違って空気が乾燥しているせいか、カラッとした暑さ。紫外線は日本の6〜8倍あり、それはオゾン層の薄さが原因とも言われています。2〜3人に1人が皮膚癌になるというニュースも耳にします。
綾子
(ドイツ・デュッセルドルフ)
ドイツ・デュッセルドルフはサハリンとほぼ同じ緯度です。
朝晩の気温がマイナスの3〜4月頃から9月頃まで紫外線が強く降り注ぎます。けれどは10月頃になると急激に日照時間が減り、紫外線もかなり弱くなります。同じヨーロッパでも、南欧のイタリアやスペインは真冬を除いて紫外線が強いため、年間を通じて対策が必要とのこと。
ちなみに、中欧以北では冬の日光はとても貴重。少しでも陽が出るとテラス席で震えながらビールを飲むドイツ人の姿を見かけます(笑)。
CHIE
(アメリカ東海岸)
青森県とほぼ同じ緯度です。こちらは冬が終わると一気に人も紫外線も夏モード!乾燥しているため過ごしやすいのですが、刺すような強い紫外線が降り注ぎます。
MIKU
(ベトナム・ホーチミン)
1年を通して22~34度と蒸し暑く、紫外線が強いため対策は必須。あるときうっかり何も塗らずに15分ほど外出したところ、日焼けをして袖の後がくっきり残ってしまいました。
Mami
(モーリシャス)
南半球の島なので、10〜3月までが夏にあたり日差しが強い状況。夏以外の季節も紫外線は強いので、日本人の私は日焼け止めが必須です。

紫外線だけでなく湿気の有無でも暑さの感じ方に差が出るようです。どの地域も夏は暑く、紫外線や日差しへの対策が必要であることがわかりました。

地域ごとの紫外線ケア(現地で入手できる日焼け止めや選び方、帽子、サングラスなど)

CHIE
(アメリカ東海岸)
現地の方はどんな紫外線対策をされていますか?日本人はできるだけ紫外線から肌を守りたいという意識が強いですよね。
MIKU
(ベトナム・ホーチミン)
ホーチミンの方は紫外線対策として露出を控えるのが一般的。
湿度も高く、気温35度近くの猛暑日でも、女性だけでなく男性も基本的に長袖を着用しています。
「黒のロングヘアー」「細身で長身」「白い肌」が美人とされているベトナム。若い女性の多くは、頭からつま先まで完全防御をする「忍者スタイル」で、念入りに日焼け予防をしています。
YUI
(中国)
中国もホーチミンと同じくらい日焼け対策の意識が高いと感じています。
真夏でも、頭から指先まで肌を見せない完全防御スタイルで歩いている方をチラホラ見かけます。
※2022年7月11日
時点の気温
※2022年7月11日時点の気温
CHIE
(アメリカ東海岸)
アジア圏と異なり、アメリカでは積極的に日焼けをする人を多く見かけます。日焼けが”裕福”の象徴と考えられていて、プールサイドや芝生で日光浴を楽しむ方が多くいらっしゃいます。それでも子どもにはしっかり日焼け止めを塗るので、紫外線対策をした方がよいという意識は根付いているようです。
綾子
(ドイツ・デュッセルドルフ)
ドイツでもあまりシミを気にしたりはしません。冬場は日差しが貴重なので、積極的に日焼けを楽しむ方が多い気がします。紫外線対策は目を保護するためにサングラスをかけるくらいでしょうか。
sawa
(オーストラリア・パース)
日焼け止めは子どものころから塗る習慣がありますが、日傘やアームカバーといった日焼け対策をしている人はあまり見かけません。サングラスはほとんどの人がかけていますが、プールやビーチでは日焼けを気にせず肌を露出している人も多くいます。

アジアの国々では紫外線対策をしっかり行っているのに対し、ヨーロッパやアメリカでは日焼けを楽しんでいるという違いが印象的でした。また、紫外線が多いと言われるオーストラリアでは、政府が皮膚癌予防の啓蒙キャンペーンを行っている(ポスターや教育機関での呼びかけなど)という話も出ました。

それでは次に海外に駐在している日本人の紫外線対策について。日焼け止めは現地で手に入るのでしょうか?

YUI
(中国)
私は室内でも窓から紫外線が入るため、顔や首に日焼け止めを塗っています。また日中の気温が40度を超えることもあり、日差しに照りつけられて室内がサウナのようになるため、ブラックアウトカーテンを使用。夕方日差しが穏やかになったらカーテンを開けるようにしています。
MIKU
(ベトナム・ホーチミン)
ベトナムで売られている化粧品は約9割が海外ブランドです。特に日本のカネボウ※や資生堂、韓国の化粧品は高品質でベトナム人の肌にも合うため人気。ローカルスーパーや薬局でも日本製のものは手に入りやすく、セールでは日本より安く入手できます。
現地で販売されている日焼け止めには「Sunplay」※というロート製薬の商品があります。
※ホーチミンでの日焼け止め売り場の様子
※Sunplayの日焼け止めはSPF81・PA++++と効果が高く、価格もお手頃だが落としづらいのが難点
※Sunplayの日焼け止めはSPF81・PA++++と効果が高く、価格もお手頃だが落としづらいのが難点
※保湿成分が入っているものや、トーンアップできるものも人気
※保湿成分が入っているものや、トーンアップできるものも人気
sawa
(オーストラリア・パース)
現地のスーパーや薬局ではオーガニックの日焼け止めなどが売られています。そうしたローカルの日焼け止めを買う方もいれば、顔に付けるものは日本から持ってくる方も。語学学校や公共施設では、日焼け止めの大容量ボトルが置いてあるところもあり驚きました(笑)。
NATIOの日焼け止め(クレヨン型リップはお土産にも◎
※NATIOの日焼け止め(クレヨン型リップはお土産にも◎
※ロールオンタイプも人気
自由に使えるよう大容量のボトルが置いてあるところも
※自由に使えるよう大容量のボトルが置いてあるところも
Cancer Councilの日焼け止め
※Cancer Councilの日焼け止め
CHIE
(アメリカ東海岸)
アメリカで販売されている日焼け止めは、「伸びが悪い・白くなる・落としにくい」ものばかり。
日本から持ってきている方も多いのですが、ニュートロジーナ※の日焼け止めは比較的伸びもよく、白浮きしないので使いやすいと感じました。友人によるとラロッシュポゼ※やthink baby※もおすすめだそうです。
※ニュートロジーナの日焼け止め
※ニュートロジーナの日焼け止め
※ラロッシュポゼの日焼け止め
※think babyの日焼け止め
※think babyの日焼け止め

海外に駐在している日本人は、紫外線対策としてしっかり日焼け止めを使用している様子。それに加え、目を保護するためにサングラスが必須となる地域も多いようです。中には強い紫外線が原因で白内障になってしまったというメンバーもいました(座談会に参加していたメンバーがその話しを配偶者に伝えたところ、、サングラスをかけるようになったのだとか!)。

海外でサングラスをかけるのはおしゃれだけではなく、目を保護するという意味合いも大きいのですね。ヨーロッパやオーストラリア、アメリカで市販されているサングラスは鼻の高さが合わない場合があるので、日本での購入がおすすめという話も出ていました。

住んでいる地域の美容クリニック

綾子
(ドイツ・デュッセルドルフ)
ドイツの医療水準は日本同等と言われています。皮膚科にシミ取りの問い合わせをしたところ、紫外線が少なくなる11月以降でなければ受け付けないと言われました。
日本人の友人によると、欧米人ドクターとアジア人ドクターのクリニックがあり、肌質が似ているアジア人ドクターのクリニックにかかっている日本人が多いとのこと。
ドイツ人の友人からは、ホクロがガンになってしまうこともあるため、定期的に皮膚科や美容クリニックに通ってケアしている人が多いという話しも聞きました。ホクロを取るのは保険が適用されるそうなので、ドイツにいる間に気になるホクロを取ることも検討しています。
YUI
(中国)
冬シミ・シワ・たるみに対して幅広く施術を行う美容クリニックがたくさんあります。ただし、衛生面や商品・薬剤の安全面、技術やサービスに関して様々なトラブルを耳にするため、ローカルの美容クリニックは怖くて行けないというのが実情です。
日本の美容クリニックで勤めていた経験がある医師や、インターナショナルクリニックに付属する美容皮膚科は安心かもしれませんが、料金は日本の倍近くなってしまう可能性も。技術レベルがわからないので、リスクを冒して高い金額を払う気にもなれません。
MIKU
(ベトナム・ホーチミン)
ベトナムでは駐在妻の皆さんほとんどが、美容クリニックでシミ取りやハイフなどを行っている印象です。衛生面や安全面を重視するなら日系クリニック、安さを重視するなら韓国系クリニックと、目的や用途(シミ取りなら韓国系、ボトックスなら日系など)によって使い分けている方もいらっしゃいます。日系ではロート製薬さんの美容系クリニックもあります。
日本人で現地のクリニックへ行っている方は少ないのではないかと思います。現地の裕福な方はシミ取りなども行っているようですが、まだ美容クリニックは一般的に浸透していないようです。
sawa
(オーストラリア・パース)
オーストラリアにも美容皮膚科やクリニックはあると思いますが、周りではあまり話が出ません。
パースでよく見かけたのは、糸を弾くようなしぐさで顔の脱毛をやってくれるお店。眉毛を整えたり、角質を取ったりしてくれるようですが少し痛そう(笑)。
Mami
(モーリシャス)
私は帰国したらシミ取りをやりたいと考えています。モーリシャスは離島なので、なかなか情報を得ることができず苦労しています。
sawa
(オーストラリア・パース)
オーストラリアに滞在している日本人は、脱毛やマツエクなどをやる方はいるものの、シミ取りは日本に帰ってからという感じでした。私も帰国してから日本でやりました。

美容クリニックはメンバーの多くが興味を持っているものの、まだハードルが高いようです。現地のクリニックより、日系の方が日本人にあった施術をしてもらえるのではという話も出ていました。

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