2023年2月、設立から5年となる節目に、Webサイトの名称を「駐在ファミリーカフェ」に変更いたしました
時代の変化に伴って、妻の海外駐在に同行する夫も少しずつ増えてきています。同性パートナーも含め、“ 同行者は妻だけではない” という流れは、今後も変わることはないでしょう。SNSで “駐夫” の方々の発信を目にする機会も増え、かつての “駐在妻の悩み” の一部は、妻だから・女性だからではなく “駐在に同行する配偶者” の悩みなのだと気付かされました。さらには駐在そのものが家族全体に与える影響を考え、「駐在ファミリーカフェ」と名称を変更するに至りました。
駐在ファミリー(駐在員本人とその家族)は、多くの困難を抱えながら海外生活を送っています。駐在生活というと華やかなイメージを抱かれがちですが、実際の駐在生活は楽しいだけではなく、苦労や悩みは尽きません。テクノロジーが発達しても、言葉の壁や異文化への適応は、いまだに駐在家族の大きな課題のひとつです。
加えて、駐在に同行する配偶者の “キャリアの問題” が、いまだに広く認知されていないことにも課題を感じます。国によってはビザの問題で働けないというケースも多いとはいえ、配偶者の就労を一律に制限する会社があることへの違和感はぬぐえません。かつての日本とは、経済状況も異なります。帰国後、同行者が生活を支えるためにも働きたいと思っても、本来なら貴重な海外経験をただただ “キャリアのブランク” と捉えられ再就職が不利になるようでは、駐在に対し後ろ向きになる夫婦がいるのも自然の流れではないでしょうか。
私たちは、5年前に「駐妻カフェ」を設立した当初から同行者のキャリアの課題にも光を当て、ライフキャリアについての情報提供や、オンライン上での交流を通してメンタルサポートを行ってきました。
今後は「駐在妻」だけでなく、「駐在ファミリー」が前向きに海外生活を送り、いずれはその経験と身につけたスキルを日本社会で十分に活用できるよう、力を尽くしていきます。
また、いまだに “昭和的” なところが散見される海外赴任の在り方そのものを、「もっと家族を大切にする海外赴任」に近づけていくことによって、企業、従業員である駐在員、その家族という三者それぞれにとってプラスになることを目指します。
この5年間、多くの方にお力添えをいただき、このWebサイトを継続、発展させることができました。心より感謝申し上げます。
そして、新しくなった駐在ファミリーカフェを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社グローバルライフデザイン
代表取締役 飯沼ミチエ