こころの健康を保つには「夫の子育てへの協力」があってこそ
「子育て中のメンタル不調の回避に何がどの程度必要か」については、ほぼ100%の方が「配偶者の子育てへの協力」を「とても必要」もしくは「必要」と回答。「配偶者のメンタルヘルスへの理解」が2位と続きました。
また、「家族が安全・快適に生活できる環境の整備」や「勤務時間の適正さ」を求める声が多いことから、現在の生活が安全・快適であるとは言い切れず、配偶者の勤務時間が長いという実情を読み取ることができます。
さらに、「気軽な子供の預け先」や「相談先の情報」を求める声が高いことから、配偶者以外からのサポートも必要だと感じている方が多いと思われます。
Q5:子育て中の誰もが、メンタル不調に陥る可能性があります。それを回避するために、何が、どの程度必要だと思いますか?
頼れるのはやっぱり夫! なかには頼り先がないという人も・・
「困った時や自分の時間が必要な時に頼る先」については圧倒的多数の方が「配偶者・パートナー」をあげました。「友人」「メイドさん・お手伝いさん」や「公共・民間サービス」といった家族以外の頼り先とは大きく差が開いています。
「配偶者・パートナー」が頼り先である一方、Q1では8割近くの方が「すぐに頼れる親や親戚がいないことが最も大変」と回答。配偶者・パートナーが多忙や不在の時には、容易に困難が生じることが予想されます。
また、10%ではあるものの「頼れる人がいない/サービスが無い」との回答はゼロではなく、海外で孤独な育児に奮闘している方がいることにも目を向けていく必要がありそうです。
Q6:困った時や自分の時間が必要な時に、誰に頼っていますか?(複数回答可)
〈公共・民間のサービス具体例〉
- チャイルドケア、月2回まで1回3時間以内の託児サービス。語学クラスやジムなどの託児 (アメリカ)
- 託児所、保育園、現地保育園の一時預かり (中国)
- 現地の幼稚園、一時保育施設 (シンガポール)
- 1時間から預けられる一時保育、4時間から対応してもらえるベビーシッターの派遣サービス (タイ)
- 日本人のベビーシッター (オーストラリア)
- ベビーシッター、託児所 (イギリス、フランス)
【年代別】※45歳以上は回答データが少ないため省略
若い世代ほどサービスや友人を頼っており、年齢が上がるほど、配偶者を頼る割合は減っていく傾向が伺えます。
【エリア別】※アフリカ州、オセアニア州は回答データが少ないため省略
アジア州はメイドさん・お手伝いさんを頼る割合が高いようです。ヨーロッパ州の中でも、イギリスは頼れる人がいないと回答する割合が高くみられました。
【エリア別:アジア回答数上位4位比較】
中でもアジア州は国によって回答が異なっています。インドネシアは「メイドさん・お手伝いさん」の割合が他国に比べて高く、タイは友人を頼る割合が高い結果となっています。
周りに頼る、サービスに頼ることも大事!
子育てをする中で悩みや心配ごとが出てくるのは当たり前のこと。「我が子に健やかに育ってほしい」という願いは、世界中のどこにいても変わりません。一大決心をして帯同を決めた妻たちが、困難な中でも夫とのコミュニケーションを工夫したり、家族の心身の健康を守ろうと努力していることが、このアンケートから感じられました。
悩んだり不安な気持ちになったときには、一人で頑張らずに、周りに頼ることも大事だと私たちは考えます。
実際に悩んだ経験があるからこそ、力になりたいと思っている人が、実はすぐそばにいるかもしれません。「サービスに頼ってみたら救われた」、そんな声もあります。
駐妻カフェは駐在妻が気軽に集まり、出会い、思いを共有できる仲間を作る場です。「みんな、どうしてるのかな?どう思っているのかな?」と感じた時は、カフェで気軽におしゃべりするイメージで、ぜひ駐妻カフェに来て、子育てのこと、自分のことについて話したり考える時間を作ってみてください。
”世界中に仲間がいるって楽しい”
あなたは決して一人ではありません。
私たちは「世界各地で奮闘する仲間」だと捉えてみませんか。それぞれバックグラウンドは違っても、駐在妻としてわかり合える共通点が必ずあるはずです。
悩んだときは一人で頑張らずに、仲間を頼り、仲間と一緒に乗り越えていきましょう!