【帰国後インタビュー vol.5 前編】ブランクあり、妊娠・子育て中 それでも本帰国後3週間で決めた再就職
 ~駐在妻の保活・就活リアルレポート~

巨済島

駐妻caféの立ち上げから関わっていた運営メンバーのNanaさん。約2年間の韓国・巨済島(コジェ島)での駐妻生活を終えて今年5月に本帰国されました。そんなNanaさんから、本帰国後たった3週間で、しかも妊娠中に正社員としての再就職を決めたとの報告が! 驚きの子持ち・妊娠中で超スピード再就職を決めるまでに、Nanaさんはどのように考え、行動を起こしていったのでしょうか? 再就職に悩むすべての女性に役立つノウハウが満載、リアルな保活・就活戦線を前編、後編の2回に分けてご紹介します。

仕事を辞め同行するまで、迷い続けた一年間

-まずは、韓国に同行されるまでの状況について教えてください 。

大学卒業後、企業のブランドマーケティングに関わりたいという思いから、海外戦略を視野に入れて展開していた宝飾店に就職し、販売員として3年ほど勤務しました。その後、よりマーケティングの現場に近いところで経験を積みたいと、総合広告代理店に転職しました。

夫の韓国への赴任が決まったのは、第一子の産休・育休を経て仕事に復帰する頃でした。任期は約3年。赴任先が地理的に近く行き来がしやすいこともあり、当初は仕事を辞めて同行することは考えていませんでした。 保育園の激戦区でしたが、なんとか第一希望の認可保育園に息子を入れることができ、仕事も充実していたので、ワンオペ育児をしながら仕事を続けていこうと考えていました。

でも、実際に母子2人でのワンオペ生活を続けていく内に、徐々にストレスが溜まっていくようになりました。貴重な話し相手である夫とは、画面上のコミュニケーションのみで、気持ちのはけ口として十分ではありませんでした。ストレスが子どもへの態度にも影響するのか、母子2人での家庭の空気があまり良くない感じになっていって…家族一緒に過ごすことの重要性を強く感じました。そこで夫の赴任から約一年後、私の仕事の大きなプロジェクトが終わった段階で、「一旦家庭を優先する時間を持とう」「専業主婦になろう」という覚悟を決め、退職して韓国での生活を始めることにしました。

悩んで決めたからこそ、前向きに過ごせた滞在生活

-韓国での滞在中はどのように過ごされたのでしょうか?

悩んで同行を決めたからこそ、逆に海外に行ってからは前向きに生活を送ることができました。赴任先は小さな島だったのですが、いろいろな国から駐在員家族が来ていたので、その駐在妻グループと出会い、母子ともに良い人間関係を築くことができました。また韓国に行ってすぐに駐妻caféの立ち上げに関わりました。前職の仕事内容に近い部分もあり、半年ほどどっぷりと関わっていました。その後は息子のインターナショナルスクールの役員などをしていました。

人間関係に恵まれ充実した駐在生活でしたが、再就職についての漠然とした不安は常にありました。そんな生活が2年経とうとした頃に、本帰国が決まりました。

保活から働き方の方向性を考える

-本帰国が決まってから、再就職に向けてまずどのように行動されたのでしょうか?

まず3月頃に、夏までに本帰国という話が出たのですが、その段階では具体的な時期はまだはっきりしていませんでした。再就職に向けて動くにあたっては、そもそも子どもを預けられないと働けないので、保育園探しから始めました。仕事もしておらず勤務実績もないので、保活の点数的*には非常に低いということは分かっていましたが、まずは現状で保育園に入園させるための条件について情報収集し、分からない点は役所にメールでどんどん問い合わせをしていきました。

認可外の場合、親の就労に関わらず預けられるところもありますが、認可・認証の保育園となると、求職中の場合、入園後2か月以内に母親は働き始めなければなりません。そもそも現在働いていないとポイントは低いので、求職中で途中入園の申請をしても、入所は難しいのが実態です。

私の居住地の自治体の場合、認可・認証保育園に預けるには一日4時間、月16日以上働いていることが条件**と分かったので、その基準を満たす働き方にしようと決めました。また役所への申請には雇用形態は関係なく、勤務時間の証明ができればいいということも確認できました。そうであれば正社員にこだわらず、派遣やフリーランスといった働き方もありだと考えていました。

*認可保育園に入るための選考は、就労や家庭の状況をポイント化した「点数」によって行われます。

**保育園に預ける基準や条件は各自治体によって異なります。各自でご確認ください。

―再就職の場合、保育園と仕事、どちらも決まっていない状態から動きだすのは本当に難しいですが、Nanaさんの場合、保活から働き方の方向性が絞られたということですね。

自分の働き方は自分次第だと思っていました。夫も正社員にこだわらず、「働きたければ自分の好きなように働いてみたら」と言ってくれていて。でも子どもの預け先については、自分でコントロールできません。

息子は今年度から年少の学年になるので、保育園だけでなく幼稚園(認定こども園)も候補に入れることにしました。我が家は持ち家をそのまま空き家にしており、帰国後もそこに住むことが決まっていたので、自宅近隣の保育園・幼稚園を色々調べ、気になる園を3~4か所リストアップしました。

しかし、実際に調べていくと、認定こども園と認可保育園は同等のくくりになっているので、認定こども園に一旦入園してしまうと認可保育園への転園が難しくなると言われました。そうなると幼稚園(こども園)は夏休み中の延長保育がなかったり、お弁当があったり、平日の保護者会が多かったり、といった部分がまだまだあると聞いたので、実態をきちんと調べないと自分の希望する条件の園に通わせることが難しいと思いました。

そのうえで、やはり働きたいなら保育園で、最初から認可を狙うのは難しいのであればまずは認可外に入園後、認可保育園への転園を狙うという方向性に定めました。そして近隣のどの認可外保育園が良いか、認可保育園に移るために必要なポイントはどれくらいか、といったことを調べました。

そして4月の上旬に、5月末に本帰国ということが正式に決まりました。

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たのきん

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新卒で銀行に入社後、出産・夫の海外赴任を機に退職。国内外問わず転勤の多い夫に伴い引っ越しを繰り返し、現在は2度目の駐妻生活をアフリカで送っている。ライフステ...

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