タイの文化に触れながらスキルアップと体質改善 ルーシーダットンとの出会い

タイ在住中にルーシーダットン(タイ式ヨガ)に出会い、本帰国後は日本でインストラクターとして活躍されているYさんの体験談です。
自己紹介をお願いします
Yです。タイのバンコクで4年半ほど過ごし、2019年7月に帰国しました。
渡航前は夫の転勤に伴い国内の様々な地域で、幼児教育、デイサービス、製薬会社や食品会社での分析業務など、その時に自分ができることや、興味のある仕事に就いていました。
タイ在住中にルーシーダットンに出会い、数名のタイ人の先生から200時間以上のレッスンを受け、タイマッサージも学びました。本帰国した現在は、タイで学んだことを生かし、ルーシーダットンや、タイ式マッサージを取り入れたセルフケアの指導をしています。
ルーシーダットンを始めた理由やきっかけを教えてください。
タイでは夫の職場が遠く、週の半分は一人で過ごさなくてはなりませんでした。
アパートでのトラブル対応や銀行での手続きなど、自分で対応しなくてはならないことが多く、渡航してからしばらくは何もかもが不安で落ち着かない日々でした。
不安やストレスで寝付きにくい日々が続いたので、まずは眠れない時間をタイ語の勉強に費やそうと、本やYouTubeを利用して、読み書きなどの自主勉強を始めました。
数カ月後には語学学校にも通い始め、勉強していくうちにタイ語がどんどん好きになり、また例文に出てくるタイの文化についても興味を持つようになっていきました。

タイの文化と体づくりの両方の要素を含んだものが、タイの伝統的なルーシーダットンでした。
ルーシーダットンとは、タイマッサージと共に、シワカ・コマラパ師によって、2500年ほど前にインドからタイへ伝えられたとされています。
治療マッサージを行う施術者が自分自身の体を整えるために行う、マッサージ、ストレッチ、自己整体、筋トレなどの要素を含んだものです。
私は20代の頃から体調を崩しやすかったので、一年中暖かい気候の中で、タイの文化に触れながら体質改善ができるのではないかと思い、ルーシーダットンを習い始めることにしました。
習得するためにどんな取組みをされましたか?また、特にがんばった点、苦労した点はどんなことですか?
日本人が多く通うカルチャースクールで週に1回2時間半ほど、タイ人の先生にルーシーダットンを習い始めました。
私の場合は始めてから数カ月はなかなか効果がなく、初級でやめようと思っていましたが、一緒に学んでいた仲間の誘いもあって受講を続けることにしました。
やるからにはしっかり学ぼうと毎日練習し、またレッスンだけでは充分に学べない部分については自分で調べるようになりました。さらに専門的なタイ語も勉強し、ルーシーダットンについて書かれている書物を読むなどして知識を深めていきました。
ツボやリンパなど、体についてももっと知る必要を感じ、タイ式マッサージ、ハーブボールマッサージ、オイルマッサージなど、他のスクールへも通い学びました。
どれも楽しく学べて、苦労と感じたことはありません。効果の出にくい自分の体にはイヤになることもありましたが、効果を信じて取り組みました。
そして、タイで日本人が経営する通訳付きのスクールで初級、中級、上級クラスを受講し、テストを受けてルーシーダットンのインストラクター資格を取得しました。

実際に取り組んでみての感想や今の心境は?また、この体験から得たものはありますか?
ルーシーダットンは、タイ式ヨガ、自己整体などと訳されるように、しっかりと呼吸法を行いながら、瞑想状態の中で体を整えていくものです。
毎日コツコツと取り組んでいるうちに柔軟性がアップしたり、偏頭痛や生理痛が改善されたり、血流が良くなり冷え性が改善されるなど、たくさんの効果を実感しました。
自分の体を見つめ直すことにもつながり、取り組めば取り組むほど心地よくなっていきました。
また私以上に体づくりに対して熱心な駐在妻仲間とたびたび練習会を開き、ルーシーダットンの良さを共有し、互いに高めていけたことも続けられた大きな要素だと思います。
私はインストラクター資格を取得後、アシスタントとしてレッスンのお手伝いをするようになりました。
先生方との会話は、タイ語のみ、タイ語と日本語のミックスなどまちまちでしたので、簡単な内容の通訳もしていました。
取り組んでいた中で、何より大きく心に残っているのはタイ人の先生方との関わりです。
ある先生は、私の体調が悪い日には、タイのハーブを用いたハーブサウナや治療マッサージを行ってくださいました。またある先生は、遠く離れた県にあるご実家まで連れて行って下さり、タイ人の生活や、マッサージで使用するタイのハーブの収穫体験をさせてくださいました。
どの先生方も、「タイの文化に興味を持ってルーシーダットンを学んでくれてありがとう」と、私に温かい愛情を注いでくださり、出会えたことに感謝の日々でした。

この取組みを始めてからご家族の反応はどうでしたか?
日本では体調を崩し寝込むことも多かったのですが、ルーシーダットンを始めてからは、嘔吐を伴うほどひどかった偏頭痛、毎月の生理痛などが大幅に改善され、その様子に夫も喜んでくれました。
また、以前はマッサージをされるのが苦手な夫でしたが、いつの間にか興味を持ってくれたようで、自宅で夫にタイ式マッサージもするようになりました。
コリがほぐれたり、腸の動きが良くなるなど、少しずつでも効果がみられると私も嬉しく、友人のケアも行うようになりました。
夫には、タイ在住中にいろいろと学びに行かせてくれたことに感謝しています。
現在、インストラクターとして徐々に始めているレッスンも応援してくれています。

日本への帰国前にやっておいてよかったことはありますか?
ルーシーダットンに関してやっておいて良かったと思うことは、先生のレッスンのお手伝いをしたこと、また、学んだことを生かして体調不良の友人の相談に乗っていたことです。
もともと相談されることは多い方で、産後のトラブルや多忙による疲労の蓄積などの話を聞いたときには、セルフケアのアドバイスをしていました。知識不足から的確なアドバイスができないときは、すぐにタイ人の先生に相談しに行っていました。
多くの方の体に触れたことが大変良い勉強となり、現在の活動に活きていると感じます。
今後はタイマッサージについてもさらに学び、ルーシーダットンやセルフケアの指導にも活かしていきたいと思っています。
現在はインストラクターとしてスクールでのレッスン、出張レッスンなどを始めたところですが、多くの方に広めていくというよりは、一人ひとりの悩みにじっくりと向き合い、普段のケアのお手伝いをしていきたいと思っています 。
ぜひ、駐在妻の皆さんに向けたアドバイスを!
海外生活では不便なこともあり、心細さから落ち込むことも多いと思いますが、その国だからこそ、贅沢に目一杯できることがあるはずです。
頑張り過ぎず、でもひとつでも多くの経験をし、前向きに過ごして欲しいです。




