みなさん、キムチは好きですか?私は好きです!
「赴任地で困ること」で真っ先に思いつくのは、きっと「食の違い」でしょう。
日本で当たり前に食べられたものが食べられず、その大切さに気がつく方も多いのではないでしょうか?
今回のテーマ「キムチ」もその1つです。
国によっては市販で売っていますが、日本人が思う「キムチ」じゃないこともありますよね。
駐在ファミリーカフェでは、ベテラン駐在妻つるまみ先生のレシピを元に、海外で手に入りやすい材料を使って日本人好みのキムチを作りました。この記事では、実際に作って感動した美味しさのキムチの作り方をご紹介します。
レシピ考案者 つるまみさんのプロフィール
■ベテラン駐在妻 つるまみさん
駐在ファミリーカフェ応援メンバー。
海外生活が長く経験豊富なベテラン主婦。滞在した国はヨーロッパをメインに7カ国、直近はアフリカの島・モーリシャス島に同行。世界のどこにいても、何でも一から作ってしまう食いしん坊
材料
(準備する道具)
キッチン手袋 |
保存袋 |
大きめのボウルまたは鍋 |
重しになるようなもの(例:水の入ったペットボトル) |
※道具や容器は熱湯消毒を行うなど全て清潔にして調理をしてください。
(キムチの具材)
白菜 | 1/2個(約1kg) |
塩 | 白菜の重さに対して3〜4% |
(キムチの素)
りんごまたは梨(洋梨でも可) | 1/2個 |
パイナップル | 1/4個 |
青ネギ(白ネギ・玉ねぎでも可) | 半束 ※玉ねぎの場合は1/2個 |
にら | 半束 |
にんじん | 1/2本 |
大根(無くても可) | 1/3本 |
粗挽き唐辛子 | 大さじ2 |
粉唐辛子(パプリカパウダーでも可) | 大さじ2 |
だしパック(袋から中身を出す) | 1/2パック ※粉の出汁の場合は大さじ1/2 |
生姜(すりおろし) | 1片 |
ニンニク(すりおろし) | 2片 |
はちみつ | 大さじ1 |
ナンプラー(魚醤) | 大さじ3 |
(のり)
水 | 100ml |
米粉または小麦粉 | 大さじ1強 |
作り方
【白菜の下準備】
- 白菜を手でザク切りにする。ザク切りにした白菜を大き目のボウルまたは鍋に入れ、塩を加え、混ぜ合わせて1時間置いておく。
- いったん白菜から出てきた水を切る。その後、重し(なければペットボトル)を白菜の上に置き、さらに水を切るために一晩置いておく。
- 一晩置いた後、白菜の水気を切り、ザルにあげて干す。時間があれば、2〜3時間くらい外気に当てる。
キムチ作りで一番大変なところは、白菜の下準備です。手順3は、時間がなければ30分間ザルに置いておくだけでもかまいません。手間と時間がかかりますが、おいしいキムチ作りに欠かせない工程です。
【のりを作る】
- 水に小麦粉を入れ、ダマができないように混ぜ合わせながら弱火にかける。のり状になったら、火を止めて冷ます。
【ヤンニョム(キムチの素)を作る】
- フードプロセッサーに、りんご・パイナップル・あれば梨を入れてすりおろす。(おろし器ですりおろしても良い)
- にんじん・大根は千切り。青ネギ・にらは3cmくらいに切る。(玉ねぎの場合は薄切り)
- にんにく、生姜はすりおろす。
- 5〜7に、2種類の唐辛子、出汁の粉、ナンプラー、はちみつ、4の冷ましておいたのりを入れてよく混ぜる。
※ ここでは必ず手袋をして作業をしてください。 - ヤンニョムを白菜に塗る。
※ ヤンニョムは白菜に塗るように混ぜ合わせる。混ぜすぎないことがポイント。
- 9をジップロックに入れて、空気を抜く。冷蔵庫に入れて保存する。
- 冷蔵庫で半日ほど漬けて完成。
※ 冷蔵保存で、二週間くらいで食べきるのが理想です。
・粗挽き唐辛子と粉唐辛子を合わせ入れることがおいしく作るポイントです。
・さらに辛くしたい方は、鷹の爪を切って入れると良いです。
・にんにくが好きな方は、多めに入れてもOKです。
・昆布があれば、細く切って入れるとさらに味が深まります。
・モーリシャス島に駐在していた時は、タマリンドのペーストを隠し味に入れてました。
・キムチの素は、市販のオリーブ、生牡蠣、お刺身用のイカや海老とも相性が良いです。おつまみ用のさきいかに和えても美味しいです。酸っぱくなってしまったら、キムチチゲにするのもおすすめです。
※運営メンバーが個人的に実践している作り方です。衛生面に気を付けて、ご自身の判断のもとで本レシピをご活用ください。
世界のキッチンから作った感想
アメリカでよくある酸っぱいキムチとは違い、フルーツのせいか甘くて爽やか。普段はキムチを食べない娘たちがモリモリ食べていてびっくりしました。
ニラとナンプラーは入れず、梨を使いました。辛味を足すために鷹の爪を切って入れました。シンガポールに住んでいるため、南国あるあるで、白菜を外気にさらす際は虫が心配でした。サラッとフルーティーなキムチで美味しかったです。
ナンプラーの代わりにベトナム名物のヌクマムを使いました。虫と空気の悪さが気になり、白菜は部屋の中で干しました。とても美味しくできました。
ニラは使わず、チャイブを投入。粗挽き唐辛子としてチリフレークを使いました。りんごはKoruという種類を初めて食べましたが味が薄かったので、Honey crispやEnvy、 Pink ladyなどが良いと思います。我が家も外気に当てることが難しく、キッチンペーパーの上に広げて干しました。漬け時間が短かったせいか、浅漬けっぽくシャキシャキでこれもまた美味!
食材はパリにあるアジアン食材店「Tang Freres」で揃えました。家から少し離れていますが他のアジア食材店より値段が安いのでたまに利用しています。日本から持ってきている茅乃舎のだしを使いました。だしの味が効いて、とても美味しかったです。子どもたちにも好評で、ビールにもよく合います。我が家はベランダがないので白菜は窓のそばに置いて干しました。ただ天気が悪かったので干せてなかったかも?!
ご自身の滞在国で手に入る材料を使って、キムチ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。衛生面に気を付けて、日本人の口に合うキムチ作り、試してみてください!