駐在ファミリーカフェでは、帯同生活のステージ別に、あなたを「モヤモヤ」とさせている悩みとそれを「スッキリ」解決するための12のヒントをまとめています。
ぜひ、駐在妻の『モヤモヤ&スッキリ』フローチャートと併せてご覧ください:駐在妻のキャリアとモヤモヤ
今回は、
【帯同決定〜帯同前のモヤモヤ】
どのタイミングで帯同したらいい?
に対する解決ポイントの紹介です。
運営メンバー、台湾在住のいせやんです。
夫の海外転勤が決まり、帯同することを決意した人が次に悩むことは、家族帯同のタイミングではないでしょうか。
ここでは、自分と家族にとっての最適な時期を洗い出す方法をお伝えします。
今回、運営メンバーの体験もご紹介していきます。参考にして、ご自身のことについて整理してみてくださいね。
整理を始めるにあたって、最初にお伝えしておきたいことがあります。
最適な時期を考えるには、物理的な準備期間だけでなく、心理的に「納得する」時間を持つことも大事です。
文化の全く異なる国に転居することは、人生において大きな転機の1つです。「自分自身が帯同することを決意したんだから、この転機を受け入れたんだ」と納得した気持ちを持っていますか?それとも、「自分で決めたことだけれど、モヤモヤが晴れない」という気持ちがどこかにありますか?
私には、後者の気持ちがありました。帯同を決めたけれど、それで「はい、では今までの生活にさっぱり区切りをつけて新生活に向かいます」とはなりませんでした。
でもそれは当然かもしれません。転居によって、日常生活、人間関係が変化します。これは目に見える変化ですが、それだけでなく、自分自身がもっている役割(たとえば、働くこと/親を近くで見守っていること/地域活動 など)がなくなる、もしくは変化するということも起きるでしょう。
このようなたくさんの変化が起こる転機を受け入れ、乗り越えるためには、今起こっている状況をしっかりと認識することが大切です。「どのような変化が起こりうるのか、それを自分自身がどのように感じているのか、どうしたいと思っているのか」そのようなことを、帯同時期を検討する際に一緒に考えてみてほしいと思います。
それでは、3つのステップに沿って帯同時期の洗い出し方法をご紹介していきます。
STEP1:まずはMUSTとなるタイミングを確認しよう
STEP2:自分と家族の希望を書き出して整理しよう
STEP3:家族と優先順位について話し合い、自分と家族にとって最適なタイミングを決めよう
STEP1. まずはMUSTとなるタイミングを確認しよう
必ず日本にいなければいけない期間、新生活を始めておきたい時期を確認しましょう。
①日本にいなければいけない期間
a)会社規定の確認
会社によっては、家族の帯同時期を規定している場合があります。まず初めに確認しましょう。
◼︎ 家族帯同時期に関する会社規定はありましたか?
規定あり | 10名 |
規定なし | 7名 |
◼︎ 【規定ありと答えた方】その規定内容は?(駐在員着任後、何ヶ月以降から帯同可能?)
同時 | 1名 |
1ヶ月後 | 3名 |
3ヶ月後 | 5名 |
6ヶ月後 | 1名 |
会社規定がある理由の多くは、「駐在員(夫)が着任して現地での生活を整えてから」との意味合いが強いようです。その期間の長さが、各会社や渡航先国によって異なってくるということでしょう。また、帯同ビザの申請が可能な時期も関係してくる場合があります。
会社へ規定を確認する際には、その理由を確認しておくと自身の都合と相違があった場合に話し合いがしやすくなるかもしれませんね。
b)引越しまでに必要な手続きを確認
日本での生活を整理して海外に転居するには、国内への転居以上に必要な手続きや、しておいたほうがよいことが発生します。
主だった手続きは会社で進めてくれることが多いと思いますが、インターネットで「海外赴任 準備」などと検索するとリストアップしてくれてあるサイトがいくつもあります。参考になる情報もあるかもしれません。
その中でも、渡航時期を見積もる際に影響を受けやすい(時間を要しやすい)手続きを下記に書き出しました。
- ビザの手続き
- 引越し荷物(船便/航空便)の輸送期間、受取り可能条件
- 持ち家や車の処分/管理委託
- 予防接種
駐在ファミリーカフェの下記のページも参考にしてくださいね。
◆意外と忘れがちなことチェックリスト
(リンク先ページからダウンロードできます。その際にはメルマガ登録が必要となります)
◆駐在妻のキャリア『モヤモヤ&スッキリ』一覧表
解決ポイント⑦まずは会社の人事部門に確認しよう!
c)その他
自身の仕事のことや家族のことなど、日本での滞在が必ず必要になる期間がある場合は書き出しましょう。
②新生活を始めたい時期
子どもの学期スタートなど、現地での新生活を始めたい時期がある場合は、書き出しましょう。国・学校によって、学期の始まる時期や学期途中での入学の可否などが異なりますので、現地情報を確認してみましょう。
次ページは、STEP2:自分と家族の希望を書き出して整理しよう