習いごとをはじめる際に必要となる各種手続きや備品の購入。日本でなら簡単なことも海外だと一筋縄にはいかないことも……。そんな中でも工夫して通信制大学やオンライン料理教室に参加されている駐在妻さんの体験談。ぜひご覧ください!
新型コロナウイルスの影響により、表記されている情報に変更があるかもしれません。あらかじめご了承ください。
メンバー紹介
2018.12〜アメリカ・中西部在住
オンラインで料理教室に参加。海外では難しい材料調達も工夫して解決しました。
2021.3~ベトナム・ハノイ在住
今回が2回目の駐在です。家族の協力のもと、以前より興味のあった通信制大学に入学しました。
まずはMさんに質問です!
習いごとをはじめるとき、困ったことはありますか?
オンラインの料理教室(和菓子)で材料をそろえることです。
滞在国でのオンライン料理教室を選んだのはなぜですか?
元々料理を習うことが好きだったのですが、コロナ禍の影響で対面での料理教室はどこも休止中でした。私が参加した教室はオンラインでしたので、コロナ禍でも気軽に参加できたことが選んだ理由です。
滞在国で料理(和菓子)を習うことにしたきっかけや理由があれば
教えてください。
私の住んでいる地域では、自分の食べたい本格的な和菓子を手に入れることが難しく、日本の味が恋しいなと思っていたところ、友人に紹介してもらいました。
和菓子の材料として何が必要でしたか?
また、それらはどのように調達しましたか?
私が参加した回は水まんじゅう(岐阜の郷土料理)を作る回でしたので、葛粉、片栗粉、砂糖、あんこなどが必要でした。葛粉は近くのスーパーでは見つけることができなかったのですが、料理教室の先生がAmazonで購入できることや代用品を教えてくださいました。また、水まんじゅうを作る容器も準備する必要があったのですが、ちょうどよい大きさの容器をどうしたら簡単に入手できるかも教えてくださり、和菓子作りが初めての私でも楽しく参加することができました。
ほかにエピソードがあれば教えてください。
オンラインでのレッスンなので、先生が録画をしてくださり、レッスン後にその動画を見ながら復習することができました。また、復習した際にでてきた質問事項にもフォローアップとして、メールで答えていただけました。
次はKさんに質問です!
習いごとをはじめるとき、困ったことはありますか?
日本の芸術大学の通信教育部に出願しました。オンラインで受講できる授業に惹かれて申し込みましたが、出願はインターネットでは完結しなかったため、日本に住む家族に書類を集めてもらい、郵送をお願いしました。手間がかかったと思います。
申し込みにはどのような書類が必要でしたか?また、それらをどのように集めましたか?
①卒業証明書
3年次に編入するため、大学の卒業証明書の提出が必要でしたが、電話やインターネットでは申請できず、家族が大学に行って申請、再度受け取りに行くか、依頼書・委任状を郵送するかのどちらかでの対応が必要でした。コロナ禍だったので郵送を選びました。
卒業した大学のサイトで申請書を入手し、記入して日本の家族に送ってもらいましたが、発行には既定より多くの日数がかかり、入学願書提出の締め切りに間に合うか心配でした。
②証明写真
学生証発行のために証明写真を郵送する必要があったのですが、ベトナムから日本への普通郵便は届かないことが多いため、EMSを利用して送りました。インターネット上にアップロードできれば便利なのに、と思いました。
学生証は年度毎に更新するようなので次回の一時帰国時に写真を撮り、次年度分として家族に預ける予定です。
願書の郵送や入学試験はなく、経歴と出願理由、学びたいことなどを大学の出願ページに入力することで対応できました。①②のみ郵送が必要でした。また、授業料はインターネットでの振り込みが可能でした。
日本の家族にはどのようにお話をして協力してもらいましたか?
もともと何か勉強したいことは話していたので、協力的でした。実家に複数の学校の資料が届いた時点で気づいていたようです。
手順や書類については、メールと電話で不明点がないように説明しました。卒業証明書がなかなか届かなかった時は、郵便局に確認もしてもらいました。
一時帰国の際には感謝をこめてお礼をしました。
通信制大学(オンライン)に申込みを考えている駐在妻・駐在夫の皆さんへのアドバイスがあればお願いします!
オンライン受講が可能な大学でも、学科や課程によってはスクーリングが必須の場合があります。すべての科目をインターネットで受講可能か、本当にオンライン授業のみで卒業できるか、出願前に確認することをおすすめします。私が出願した大学では事前にZoomの説明会があり、メールで相談できる窓口がありました。
また、インターネットでの申請だけでなく、上記で書いたような郵送での手続きが必要な場合があります。提出書類を事前に確認し、一時帰国中や渡航前に申し込めると楽だと思います。私が入学した学校は書類の海外発送は行わないので、日本の住所が必要でした。入学許可書と学生証が届いただけですが、実家の住所を登録しています。
オンライン授業に加えスクーリングを行う大学だと、一時帰国の時に取れる授業があれば学友さんと会う機会にもなり、モチベーションアップになると思います。
私は締め切り直前に出願したので、大学側の受理と入学許可に時間がかかり、受講開始が遅くなってしまいました。その結果、はじめの学期は試験までに勉強する期間が短くなってしまったので、余裕を持った申し込みがおすすめです。
また、私の入学と子どもの新学期が重なり、しばらくは家族の時間を合わせるのが大変でした。春・秋と年に2回入学を受け入れている大学もあります。家族が落ち着いている時期の入学を検討するとよいと思います。
ほかにエピソードがあれば教えてください。
・課題の内容によっては、滞在国と日本の比較など、外国に住む日本人ならではの視点を活かすことができます。アジアの文化や歴史の科目では、講義で扱ったテーマの実物(民族衣装や舞踊、風習など)を見てからレポートが書けました。
・授業が進むにつれ、参考文献を見つける難しさに直面しています。電子書籍を購入したり、インターネットに公開されている論文を見たりしていますが、必要な書籍は絶版なことが多いです。一時帰国時に図書館で借りて、必要そうなところをまとめています。
・天候や場所に左右されず、自分のペースで学べるのはオンラインならではの利点だと思います。
・時差があるのでオンラインミーティングやテストの締め切りに気を付けています。テストの際はインターネットの接続にも注意しています。
・子どもの長期休みは、まとまった勉強時間の捻出が難しいです。またテスト期間に子どもが体調を崩し、課題の提出が締め切りに間に合わない!ということもありました。なんとか提出できましたが、家族と自分の健康の大切さを実感しました。
・いろいろ苦労もありますが、好きなことを学んでいるので前向きです。学友さんとオンラインコミュニティで交流していますが、世界中に仲間がいて、私の親世代の方も多いのでとても勇気づけられます。
これから習いごとをはじめようとしている方へ一言お願いします!
日本にいたら気軽に和菓子を買うことができるので、この習いごとはしていなかったかもしれません。海外にいるからできる習いごと、改めて興味を持つ習いごともあると思うので、どんどんチャレンジすることで生活がより豊かになると思います!
私は今回が二度目の駐在同行です。
一度目のタイ駐在同行時では、「駐在生活ならでは」な買い物や習いごとを一通り経験しました。タイ語と英語を学び、ボランティア活動もしました。ただ、本帰国後に育児や仕事で忙しくなるにつれ、海外にいた時に軸になるようなことを深くやり通しておけばよかったなと、後悔するようにもなりました。
この気持ちに加え、コロナ禍に子どものオンライン授業をサポートしているうちに「自分も学びたい!」と思うようにもなったため、今回、大学編入を決めました。
実は、タイ駐在同行時も通信教育を利用していたのですが、毎月課題を日本に郵送する必要があり、大変でした。最近はインターネットの発達のおかげで学び方の選択肢が増えてありがたいなと思っています。
海外生活中は時間があるので、興味のあることに挑戦するチャンスだと思います。本帰国後の就職に活かすことができたらよいですが、そうでなくても何かに取り組み、そのコミュニティに参加することは海外生活の1つの大きな意義になるのではないでしょうか。私が学んでいる分野もMBAなどではありませんが、ずっと関心があった分野なので苦しみながらも楽しく学んでいます。勉強だけだと煮詰まってしまうので、息抜きしながらなんとか続けています。
挑戦してみて難しければ方針転換すればよいだけなので、まずは飛び込んでみませんか♪
駐在ファミリーカフェでは、ほかにも駐在生活中の習いごと体験情報を掲載しております。ぜひご覧ください♪
Enjoy your expat life !