自分のキャリアについてどんな不安があった?
Mさん:一旦退職してしまったので、リモートでできる仕事を新たにしようと思っていましたが、何をしようか、税金など手続き関係も情報が少なく不安でした。
Oさん:自分のこの先のキャリアが見えなくなったことがストレスでした。収入を得られなくなり、コミュニティも夫の会社関係の方と繋がることが多いため、夫ありきの自分という立場にもどかしさを感じることもありました。今は、ただダラダラと時間を使ってしまうことに焦りを感じ、ブランク期間をどう過ごせばいいのか、ということばかり悩んでいます。
Cさん:職歴にブランクができてしまうので帰国後に再就職できるのか不安になりました。経済的に自立できていないことに負い目を感じることもありました……。同行期間中に何ができるのか・何をすべきかいまだに悩んでいます。
Sさん:同期とのキャリアの差が一番辛かったです。休職期間中にもまわりはどんどん昇進していくので、今後どうしていこうかと悩みました。
今まで築いてきたキャリアを中断することはとても悩ましく、人生において大きな決断ですよね。アイデンティティ喪失はきっと誰もが陥る可能性があると思います。
また、海外で新しい働き方を模索することは、情報が少なく、より難しさを感じますね。
同行を決めた一番の理由は?
Mさん:『子どものため!』5年遅かったら付いてきてないかもしれません(笑)。
Oさん:『生かすも潰すも自分次第!』仕事を辞めることへの不安はある一方で、人生の転機になるかもしれないとも思えたことで、一歩踏み出すことができました。
Cさん:『人生一度きり!挑戦してみよう!』この機会を逃したら南アフリカには一生行くことないかもなと。
Sさん:『どうにでもなれ!』結局やってみないとわからない!
何もかもを手に入れることはできないからこそ、自分の中で何を大切にしたいかの優先順位をよく考え、最後の決断をすることが大切ですよね。
それぞれの前向きな理由に、たくましさを感じます!
渡航直前、準備で何が一番大変だった?
全員:「手続き関係!(笑)」
Cさん:渡航に向けた手続き(社会保険・銀行周りやビザの発行、退職・扶養関係の手続きなど)を仕事しながら一人でやったことが一番大変でした。夫不在の中、家の引き渡しや船便発送なども全部自分でやりました。先輩駐在妻にいろいろ教えてもらえたのがとてもありがたかったです!
Sさん:我が家は、同行直前に家族が入院するアクシデントもあり、余計に大変でした。家族に協力してもらい、なんとか仕事をしながら対処できました。
おわりに
「華やかそう」「楽しそう」というイメージを持たれることの多い海外生活。
しかし、配偶者の駐在に同行して海外生活を始めることは、多くの駐在夫・駐在妻にとって、自分の意思とは別のものです。
さまざまな葛藤の末、同行を決意した後も常に漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。中編では、私たちが実際に感じたモヤモヤや不安についてお話していきます。