【体験談】アイデンティティロスを乗り越えて……イギリス駐在妻がフリーランスへ挑戦

家族に向けて働きかけたことや協力を求めるようなことはしましたか?

家族とは常にオープンなコミュニケーションを心がけました。スクールに通っていた時期は、課題に集中するために、食事を早めに済ませるなどの協力を家族にお願いしました。仕事が忙しく締め切りが迫っている時にはデリバリーを利用していたので、家族の理解と支えが不可欠でした。私の夢や目標、そしてそれを達成するために、家族にどんな支援を求めているかを素直に伝えることで、協力を得ることができました。

子どもたちには、世の中には様々な職業があり、自分が望めばいつでも理想の自分に近づくことができる、というメッセージを伝え続けています。どれだけその想いが伝わっているか定かではありませんが、日本にいた時よりもやさしい母親になれているように感じています。

駐在同行生活を経て感じたことを教えてください。

駐在同行生活は、過去の自分が見過ごしていたことや、優先順位を誤っていたことに気づくきっかけになりました。
この経験を経て、自分の人生観が変わり、日常の小さな喜びや成功をより深く感じられるようになったと思います。
子どもの教育や家族のあり方について深く考え、多くの気づきを得られたことは、計り知れない価値があります。
特に、子どもと過ごす時間が増えたことは、同行して良かったと心から思える部分です。この経験は、家族との絆をより一層深めることに繋がりました。

今後の目標や本帰国後のキャリアプランなどがあれば教えてください。

業務委託を受けている会社から声をかけていただいているので、そこに再就職するか、将来の起業に向けて、もう少しフリーランスを続けるか、迷っているところです。子どもたちの受験があるので、フリーランスとして働き続け、仕事量を調整することも1つの選択肢として考えています。

ぜひ、駐在妻・駐在夫の皆さんに向けたアドバイスを!

最初は挑戦の連続で、時には苦しむこともあると思います。しかしそれは同時に、自分の強みを再発見し、自身の可能性を開花させる貴重な機会です。この経験は、単に私たち個人にとどまらず、家族全員にとっての成長と発見の機会でもあると実感しています。特に、子どもたちの柔軟性と驚異的な適応力の高さからは、多くを学ぶことができます。これらの経験が、彼らの未来にとっても貴重な機会になると心から信じています。

これから駐在同行される方は、不安に思うこともあるかもしれませんが、勇気を持ってその一歩を踏み出すことで、やがて輝かしい未来へと繋がっていきます。自分が望む未来を思い描き、そのビジョンに向かって進むことで、生活はさらに有意義なものになるでしょう。この特別な時間を存分に楽しめるよう、応援しています。

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