いつかは私も本帰国!みんなはどうだった?~運営メンバーの体験談~(後編)

後編は、本帰国が決まってからのモヤモヤや帰国後の逆カルチャーショック、さらには帰国後を見据えた語学学習についての話です。(前編はこちら)

本帰国後の生活に向けて、悩みや葛藤も…

Sさん・オーストラリア在住経験あり
細かいことで夫婦のもめごとが頻発!

引越しに関して決めなければいけないことがたくさんあり、仕事のように事務的に進める夫と、帰国が急に決まって感情がついていけない私。「また転勤に振り回される」とネガティブになるときがありました。

YHさん・マレーシア在住経験あり
日本の家選びが…

急に帰任が決まり、夫が先に本帰国しました。新居は夫が内見し、私は写真や動画のみ。すると、住まいに求める価値観が食い違っていたことが判明!

転職を控えていた夫は通勤の利便性を重視vs私は子供の教育環境を重視。新居は繁華街の中にあったため、慣れるまで時間がかかりました。状況が許すなら、1ヶ月ほどホテル暮らしをしてでも自分も内見して物件を決めたかったです。

子どもがいる場合は、街の治安や学区についても調べておいた方が快適に住めると思います。候補の学区を複数定めて、広さや間取りなどの条件も考えつつ、何を優先させるかを決めておくと選びやすいかなと思いました。

帰国後の日本に違和感や疎外感、戸惑いなどを感じるいわゆる「逆カルチャーショック」はありましたか?

YHさん・マレーシア在住経験あり
ありました!特に帰国直後に強く感じました。

マレーシアはイスラム教国で、女性の肌を隠す風習があります。それに慣れていたため、日本のコンビニに成人誌が置いてあることに抵抗を感じました。水商売などの店が街中に混在しているのも違和感がありました。

また、マレーシアでは各民族で美しさが異なっていて多様性があったので、日本のメディアが発信する美の基準は画一的な感じがしました。

日本では「人からどう見られるか」を気にしがちで、「周りから浮いていないこと、年齢相応であること」が求められる印象を持ちました。

店員さんの接客が丁寧すぎること、レストランのメニューで英語が部分的に使われていること、街中の広告がすべて日本語なので意味がわかりすぎることも、落ちつきませんでした。

Fさん・シンガポール在住
学生時代の留学で体験しています

駐在8年目になります。大学の時にアメリカに留学経験があり、逆カルチャーショックを体験しています。

留学先を発つ前に、”これから日本に再適応することになる”という講義を受けました。その時は自分がどれだけ変わっているのか実感になかったため、あまりピンとこなかったです。しかし、留学前は好きだったバラエティー番組に面白みを感じなくなったとき、”これが逆カルチャーショックってやつ!?”と気づきました。

それを元に考えると、’’駐在前の自分とは物事に対する捉え方に変化がある。違和感を感じるのは逆カルチャーショックであり、自分も周りも悪いわけではない’’と頭の片隅にあると少し気が楽になるかも知れません。

Mさん・アメリカ在住経験あり
帰国直後は実生活の部分で、その後は、子どもの教育や人間関係、働き方などでジワジワと逆カルチャーショックがきています。

帰国直後は、銀行や役所の手続きの煩雑さ、店員さんや学校の先生がとても低姿勢なこと、テレビのワイドショーの内容、他人とはあえて目を合わさない雰囲気などに違和感を感じました。

逆カルチャーショックは、海外に行ったからこそ獲得できた価値観だと思って、無理にモヤモヤを晴らそうとせず自然に任せようと思っています。

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